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「MRI教」の患者さん
2010年02月19日(金)
寒い冬、目まいの患者さんが来られます。大半は内耳由来の良性のめまいで安静にしていれば心配いりません。しかしMRI検査をせがむ患者さんが実に多いのです。必要ないと言うと怒ったり、自分で勝手に病院を受診してMRIを撮ってもらい「脳梗塞があると言われた」と文句を言いに帰ってこられます。「それは本当の脳梗塞ではなくて、隠れ脳梗塞で老化現象ですよ」と説明しますが、納得されません。
寒さで手の先が冷たい患者さんも来ます。シモヤケかな?首からかな?と思って診察していると「すぐにMRIを撮ってください」と言い出します。「頸椎のMRIですね」と問い返すと「頭のMRIですよ。先生、そんなことも分からないの?」と諭されます。
「MRI教」の患者さんが実に多いのです。
患者さんの間では「CTでは駄目だ、MRIでないと」という伝説がどこからか隅ずみまで行きわたっているようです。毎月のようにMRIをせがむ患者さんもいます。自己負担の無い方です。「MRIを繰り返せば病気がなおるんだったら何度でも撮るんだけどね」と諭しますが、町医者の言うことなどなかなか通じません。
病院のMRI予約は常に満員です。予約が2週間先になることもあります。何割かはMRI教の信者もおられることでしょう。日本はフリーアクセスですから、医療費がほとんどかからない人の中には好んでMRI検査を受けられるひともいます。明らかに無駄な検査もあるでしょう。医療連携しかMRIを撮れないように変えるべきでしょう。
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この記事へのコメント
爆笑しました!よくありますね。患者さんは中途半端な知識でエバって。。DRでもそうなんですか?
薬局ではこんなことよくよくありますが、知識に自信がないと大変な発言をしてしまいます。
薬剤師は現場の」経験をつまなくてはいけません。
Posted by 狭間紀代 at 2010年02月21日 12:16 | 返信
紀代さま
長尾です。
患者さんは「MRI」という言葉だけは驚くほどよく知っています。
それって何だか知っていますか?と聞いてももちろん全く知りません。
しかし「とにかくMRIでないとダメなんだ」「町医者にMRIの何が分かる」
と駄々をこねられます。
これって、やっぱり宗教の世界だと感じます。
Posted by 和 at 2010年02月22日 10:53 | 返信
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