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ルールの整理・簡素化なくして、明細書発行は無理

2010年02月21日(日)

以下、MRICへの投稿原稿です。
4月から全患者さんに診療報酬明細書の発行が義務づけられると報じられています。はたして患者さんに複雑怪奇な診療報酬規則をうまく説明できるのでしょうか。このままでは窓口での混乱は必至です。

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【ツギハギだらけの診療報酬規則を抜本的に見直す時】
末端開業医からみて診療報酬議論は行きあたりばったりに見えます。たとえば地域医療貢献加算は現実と遊離した施策です。その他、たくさんの加算や指導料がありますが、一体患者さんにどうやって説明すれば理解していただけるのでしょうか?病気や検査の説明だけでも大変なのに、明細書の説明にはさらに時間がかかりそうです。ツギハギだらけの診療報酬規則をだれでも理解しやすいものに抜本的に見直す時ではないでしょうか。

【外来管理加算をどうやって患者さんに説明するのか】
外来患者さんをキチンと診察すれば、再診料に外来管理加算がつきます。しかしこの加算にどうしても納得されない患者さんに、具体的にどうやって説明すればいいのでしょうか?明細書発行で現場はとても混乱すること必至です。自分自身も理解できない規則を説明する時間がもしあるならば、病気の説明にもっと時間をかけたいです。

【加算や管理料が多すぎる】
そもそも加算や管理料が多すぎるのではないでしょうか。それなりの経緯があるのでしょうが、いまこそ整理するべきではないでしょうか?外来医療だけでなく在宅医療や介護の分野の加算等も同様です。ステーキのみを食べに来たつもりのお客さんに、わけのわからないつき出しや、デザートが勝手に出てきたら怒りだすのは当然です。明細書を見たらさらに激怒するのは当然でしょう。お客さんが納得できるメニュー表に早急に作り変えなくてはなりません。

【厚労省にはズバリ直球を投げて欲しい】
率直に言って姑息的な議論ばかりに見えます。繰り返しで恐縮ですが、もっと地域医療連携の視点から長期的なプランを練るべきです。ぜひ厚労省には原点に還ってズバリ直球を投げて欲しいのです。すなわち医師の診察料・再診料を充分に評価し、加算や管理料はできるだけ統合・整理すべきです。たとえ結果(=総合計)が全く同じであっても、明細の中身を患者さんが理解しやすくするだけでも現場の無用な疲弊が回避されます。問題は決して財源だけではないと思います。

ルールの整理・簡素化なくして、明細書発行は無理だと思います。

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