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インスリンVSインクレチンの時代
2010年02月26日(金)
昨夜の続きです。糖尿病治療薬には6系統あります。SU剤、αGI、ビグアナイド、グリニド系、チアゾリジン系、そしてインスリンです。そこにこの春からDPP-4阻害薬とGLP-1というインクレチンが新規参入(本当は25年前から研究されていたのですが)し、合計7系統となりました。これでしばらく、糖尿病学会の話題は尽きません。昨夜は、そのうちのひとつ、インスリン内での競争についても勉強しました。
厳格なコントロールを目指すなら、強化インスリン療法が現代医学では一般的です。
超速効型インスリン(追加分泌)を3回打って、持効型インスリン(基礎分泌)を1回打ちます。難点は4回針を刺すことと2種類のインスリンを使うことです。1種類だと間違えませんが、2種類では間違うかもしれません。
そこにミックス50という混合型インスリンもあります。速攻型と中間型のインスリンを50%ずつ混ぜた凝ったインスリンです。このインスリンは普通は2回打ちですが、強化インスリン療法に対応するものとして、ミックス50の3回打ちが提唱されています。この方法の利点は、針を刺すのが3回と1回少なく、なんと言ってもインスリンが1種類で済むことです。
インスリン内での競争です。はたして、どちらが勝つのでしょうか?
まるでキムヨナと浅田真央の闘いです。(上手い!)
そこに「インクレチン連合」という大本命も登場しましたから舞台はかなり華やかです。「インクレチン連合」にはDPP―4系の選手とGLP-1系の選手もひしめいています。
果たしてインスリン連合軍とインクレチン連合軍はどう闘うのでしょうか?もしかしたら闘わないで同盟を結ぶのでしょうか?SU剤などの他の選手はいったいどうなるのでしょうか?興味は尽きません。
医学の進歩は日進月歩と言います。まさに1年違えば、医学常識がガラッと変わります。昨日の常識は今日の非常識。じょく創治療の常識(=ラップ療法)がまさに好例です。「消毒」という言葉はもはや死語になりました。(まだ知らない医療者も相当いますが)
しかし心配無用。人間の本質はそう簡単に変わりません。生活習慣病の糖尿病の治療には難しい薬は無くてもぜんぜん大丈夫です。
糖依存症の克服、すなわち毎日ラマダンを基本とすればいいのです。(笑)
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