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過敏性腸症候群(IBS)とはトラウマ病

2010年02月26日(金)

今夜は出身医局の大阪大学消化器内科の勉強会でした。腹痛について兵庫医科大学上部消化管内科学の三輪洋人教授が講演されました。三輪教授は腹痛の権威です。専門用語で恐縮ですが、代表的な腹痛病である、NERD(非びらん性逆流性食道炎)、FD(機能性胃腸症)、IBS(過敏性腸症候群)について解説されました。驚くべきことに、IBS(過敏性腸症候群)の原因は幼少期のトラウマだそうです。

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印象的だったのは、お猿さんの実験です。母親猿のいないいじめられっ子の子猿はIBSになるそうです。また人間では子供の時の性的虐待がIBSの原因とも話されました。さらに戦争とIBSも大いに関係ありとニカラグアサンデニスタ革命を例に話されました。処刑現場を見た人はIBSになるそうです。IBSとはトラウマ病だったのです。機能性胃腸症診療とは実はストレス外来だったのです。目からウロコのお話でした。

ストレスとは視床下部からCRHというホルモンが出ることです。このあたりは昨夜の越山先生の話とつながりました。機能性胃腸症(FD)はうつではなく不安と関係します。セロトニン系=セデイールが良く効きます。

腹痛を診ることとは、まさに脳を診ることです。養老猛先生の「唯脳論」がおもわず頭をよぎりました。

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この記事へのコメント

2014年12月ごろからお医者に行ってばかりです。
妻が過敏性腸症候群と診断されています。便秘・下痢のくりかえしです。薬も処方されていますがよくなりません。胃、腸の内視鏡検査も受けています。ポリープは検査してもらいましたがガンの疑いはありません。便、尿のことが気になり外出もできない状態です。どうすれば症状はよくなっていくのでしょうか、困っています。胃腸クリニックで通院しています。薬等の不安もあります。よろしくお願いします。

Posted by 島  眞之 at 2015年05月27日 03:41 | 返信

私も、過敏性大腸症候群なのですけど、担当医から「オリザチーム」と言うお薬を貰って飲んでいるうちに、好調になりました。でも、食べすぎたり、ストレスがあると、やはりお腹を、壊します。
便秘の人は痩せた人が多いけど、過敏性大腸症候群の人は、どちらかと言うと太った人が多いです。

Posted by にゃんにゃん at 2015年05月28日 01:20 | 返信

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