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歯を削らない歯医者さん
―嚥下障害とSASのみ診療―
2010年02月27日(土)
日本在宅医学会でポスター発表するため千葉の幕張に来ています。色んな人にお会いしました。まるで人に会う為に学会に来たようです。明日発表予定のポスターを貼っていると、嚥下内視鏡で超有名な大阪大学歯学部の野原幹司先生にお会いしました。野原先生の教室の小谷泰子先生が寝屋川で歯を削らない歯科医院、「平成歯科クリニック」をご開業されたと聞きました。日本初の歯科クリニックだそうです。
歯医者さんというと、あの悩ましい「キューン」という音とともに歯を削るというイメージがこびり付いています。好きな人はいないでしょう。しかし、小谷先生のクリニックではそんな古典的治療はしないそうです。パンフレットには「お口から健康へ」と書いてあります。嚥下障害、ドライマウス、睡眠時無呼吸を3大ターゲットとする、革命的な歯科クリニックです。
嚥下障害に対しては、嚥下内視鏡で評価して食事が食べられるようにサポートされます。病院の医師には「一生食べるな胃ろう病」が蔓延しています。誤嚥性肺炎予防と称して、摂食制限して胃ろうを入れまくります。これを異常と思わない方が異常だと思います。私は人権侵害だと思っています。小谷先生の尽力で食べられるのに無理やり胃ろうを入れられている患者さんが少しでも救われることを願います。
一方、睡眠時無呼吸症候群は極めてありふれた病気です。私は講演等で、「昼間メタボ、夜SAS」といつも言っています。当院でも沢山の患者さんを診断・治療しています。重症例はCPAPという装置を睡眠中装着しますが、結構嫌がられる人が多いのが実情です。中等例では「マウスピース」を作成しますが、なかなか理解のある歯科医がいなくて困っています。平成歯科が近くにあったらなーと思いました。
野原先生、小谷先生とお話しながら、歯科と医科が在宅医療というキーワードで連携できる時代になったことを実感しました。講演等で超売れっ子のお二人です。尼崎にも是非お呼びしてお話を伺いたいと思いました。
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この記事へのコメント
野原@阪大歯です.
学会お疲れさまでした.
私も先生と会ってお話できただけで,学会に行った甲斐がありました.
自分は間違っていないんだ!と非常に勇気付けられました.
戦友?同志?を見つけた!と感じました.
(勝手にスミマセン)
これからもどんどんと攻めて(?)行きたいと思います.
今はminorityですが,数年後には医療の本流になるように.
がんばりますっ!
よろしくお願いします.
Posted by nohara at 2010年02月28日 11:06 | 返信
野原先生。
長尾です。お会いできて嬉しかったです。
野原先生は「口から食べることの大切さ」の伝道師です。
「経口摂取禁止・胃ろう病」に冒された病院のお医者さんに是非、
食べることを大切さを教えてください。
同志として頑張りましょう。
尼崎にも必ず来てくださいね、
Posted by 和 at 2010年03月02日 01:00 | 返信
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