このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

「管もの」患者さんが入れない特別養護老人施設(特養)に誰がした?

2010年03月01日(月)

昨夜、ある特養の管理医師が悩みを打ち明けました。胃ろうや酸素吸入などの医療処置を要する要介護老人が増えています。しかしそんな患者さんが特養に入っても2つの問題に悩まされます。まず経管栄養剤や酸素の保険請求は保険者に認められず、特養の持ち出し(早い話が丸損)になります。さらに経管栄養はヘルパーが行うことは不可で看護師にしか認められていません。かくして特養での「管もの」患者さんの受け入れが不能となります。しかしこんな事態を招いたのは誰のせいでしょうか?

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 

ヘルパーさんの経管栄養注入に反対しているのは看護師さんの団体です。フィリピンなどからの外国人ヘルパー参入を認めず意地悪をしているのは誰でしょうか?看護師が行える業務の拡大に大反対しているのは誰でしょうか?どうやら日本医師会のようです。

医師不足を叫びながらも、医学部定員増加には反対し、医師の負担を軽減してくれるコメデイカルの業務拡大にも反対する。それで自分の収入だけは増やせと言う。いったいどうしろというのでしょうか?論理が破たんしています。

どの業界団体も既得権益を守るばかりで、医療現場のニーズに柔軟に対応しようという姿勢がみられません。それで「医療崩壊と闘う!」なんて言っていますから、まさに「欲張り村の村長さん」と言われても仕方が無いのです。良いことも沢山しているのに。惜しい!

各業界はもっと正論で公正な将来ビジョンを描くべきです。
もっと多職種連携の視点をもつべきです。

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ