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風邪医者と花粉医者
2010年03月01日(月)
昔、研究者の親友に「俺、開業するよ」と告げた時、「お前もついに風邪医者になるのか」と言われたことをよく覚えています。町医者なんて風邪の季節にしか患者さんが来ないから、そう言われたのです。この冬は風邪の患者さんも少なく、昨日まで閉店セールで賑わった隣のトポスに比べたら例年になく穏やかな3月です。夏にインフルエンザが流行した反動でしょうか。さらにこの春は花粉の飛散も少ないようです。昨日今日の雨で飛びかけた花粉が下に落ちています。花粉症患者さんにとっては朗報が、花粉医者にとっては暇を告げる早春となりました。
この季節になると花粉症のお薬である抗アレルギー剤を売り込むMRさんが沢山こられます。この季節しか売れないそうです。尼崎には「かき金」という冬しかやっていない有名店がありますが、そこに行くとつい風邪医者や花粉医者を連想してしまします。
花粉症の子供さんは学校の成績にももろ影響するそうです。また産業保健の現場では、労働効率にも大きく影響することが知られています。花粉症の有病率は20~30%もあり、兵庫県はやや多い県です。しかし今年の花粉症患者さんは例年の7割程度だとか。
抗アレルギー剤には車の運転をしてはいけない薬もあります。その薬を飲んだ患者さんが自動車事故を起こした時、その薬を処方した医者も一緒に罪を問われるとよく講習会で教えられます。だから医者は多少効果が弱くても「運転してもいい抗アレルギー剤」を処方します。自分の身を守るためにはしかたがありません。難しい時代になったものです。
北野病院の越山先生や寄生虫学の権威である藤田教授によると、衛生な社会になったのでこんなに花粉症が増えたそうです。お腹の中に寄生虫のひとつでも飼っておれば花粉症にならないそうです。私はセルフ・ネグレクトではありませんが、非衛生人間ですから絶対に花粉症にはなりません。嬉しいような悲しいような話ですが。
春雨を見ながら、泣いている人もいることを知りました。
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この記事へのコメント
はじめてコメントさせていただきます
いつも楽しく拝見させていただいています
ブログ、これからもがんばってください。
Posted by 家事代行アシスト at 2010年03月03日 11:47 | 返信
家事代行アシストさま
長尾です。ヘルパーさんでしょうか?
これから介護のこともしっかり書いていきますね。
今週末は「独居の看取り」の講演会があります。
ヘルパーさんが「おくりにと」になる話です。
是非、聞きに来てください。
第17回阪神ホームホスピスを考える会
日時:平成22年3月6日(土) 16時~18時
会場:尼崎市中小企業センター 401会議室 (阪神電車・尼崎駅近く)
内容:一般講演 司会 さくらいクリニック 桜井 隆
「篠山における在宅ホスピスケア」
たなかホームケアクリニック(篠山市) 田中章太郎
特別講演 司会 長尾クリニック 長尾和宏
「地域で支える在宅ホスピスケア ~独居でも大丈夫~」
小笠原内科(岐阜市) 小笠原文雄
参加費:無料
備考:事前申し込み不要
Posted by 和 at 2010年03月04日 07:24 | 返信
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