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沖縄の言葉、ユイマールとは「助け合い」
―地域が独居高齢者を見守る―
2010年03月07日(日)
ユイマール神戸・代表の石井明美さんの講演です。沖縄の言葉、ユイマールとは「助け合い」という意味です。阪神大震災を契機にボランテイア活動をはじめて15年。独居高齢者の栄養失調、孤独死予防、アルコール依存症に対峙してこられました。石井さんの地域の高齢化率は現在32%、5年後40%、10年後51%と予想されています。我々は、この現実をどう考えていくべきでしょうか?制度は追いつけません。地域が隙間を埋めるしか方法はありません。
「ゆいまーる神戸」では理学療法士、管理栄養士などの派遣もしていますが、最大の特徴はここも「介護保険を使っていない」ことです。おもに軽症の高齢独居者を援助しています。制度の狭間を見事に埋めておられます。フロアからは思わず「介護保険って素晴らしいと思ってきたけどそんな欠点もあるの?」との質問が出る位、カルチャーショックに襲われた人もいました。
沖縄におられたご自身のご父親の最期のご様子についても話をされました。最期の夜は廃食サービスの時の様子も語られました。その体験から神戸市では缶を利用した高齢者の生存確認サービスについても紹介されました。
さらに平成21年7月1日、ご自身のヘルパーステーションでも独居の高齢者が血まみれになって倒れていて、ヘルパーなどが犯罪者に疑われて7時間もの厳しい取り調べを受けた様子もお話されました。昨夜、小笠原先生は「刑法」が「介護保険法」より、優先すると話されました。しかし今朝、私のクリニックのMLでもこの点についての疑問が呈されました。
医療も介護も性善説ではなく、性悪説にもとづいています。ヘルパーさんの医療行為(痰の吸引や座薬の挿入)には、まだ少し壁があると感じました。現実には、本人・ご家族と充分な説明・確認書を交すことしか方法がないかと思いました。
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