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2週間以上、食べられない、歩けない、ベッドはない
2010年03月09日(火)
ひょうご対がん戦略会議から帰るや否や、外来で待っておられたのは末期がんのご家族の在宅相談でした。1年前から病院で抗がん剤治療をしてきたが、この2週間以上、食べられない、歩けないという相談でした。さっそく往診するとお腹はパンパンでほとんど歩けません。介護認定もベッドもありません。対がん戦略会議の委員のみなさんは、末端の診療所で日々繰り返されているこうした現実をどう思われるのでしょうか?お金をかけなくても出来ることがあります。それは「啓発」であり、「教育」です。
私はがん拠点病院から吐き出された、あるいはもう要らなくなった患者さんを日々診ています。しかし、多くの場合、ギリギリになるまで紹介がありません。この患者さんも病院からの紹介ではなく、家族が自力で援助を求めに来ました。死ぬまで病院でフォローして完結できると考えておられるようです。
しかし現実には家で療養する間には様々なことが起こっています。まず転倒します。我々は病気だけでなく生活も診ますから、ケアマネや介護という視点もあります。自宅での療養生活を支えるのは地域の在宅療養支援診療所です。「1日でも早く言ってくれたらなー」と思うのは毎度のことです。不感症になりそうです。
来年からは、がん対策会議に出席する時間があったら、少しでも患者さんのそばにいようと思いました。
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