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お説教往診

2010年03月15日(月)

在宅医療ではありません。外来患者でもありません。奥さんが、アルコール依存症一歩手前で寝てばかりいる夫の往診を頼んできました。訪ねると、夫がまさに一升瓶の蓋を開けようとしている瞬間でした。

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ご家族全員、5人を集めました。家族を前に禁酒の説教をしました。ちょっと役者がかっていると感じながらも、「死んだらあかん」と訴えました。この方とは15年のお付き合いです。どれだけの偉業を成し遂げてきたか、回想から説教は始まります。

アルコール依存症の経過。断酒入院のこと。アルコール専門病院のこと。そして依存症とは静かな自殺であること。自殺は、なぜいけないか・・・

そんな野蛮な説教にも反応してもらえました。開けかけた一升瓶を一旦遠くに置いたあと、私に「あげる」と言い出しました。なんと、「一生、止める」と言い出しました。ご家族は泣いています。みんな、私のそのような説教を期待して、往診を依頼してきたようです。

本当に禁酒をされるかどうか、現時点では分かりません。しかし、このような「お説教往診」を依頼されることがあります。点滴ではなく「お説教」で治すことが期待されます。怪しい話しでしょうが、町医者とはそんな世界だと思っています。

「がんばらないけど、諦めない」の鎌田實先生の新刊タイトル、「ことばで治す」のとうりです。

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