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大学での長尾の仕事
2010年04月06日(火)
先日ある席で、初めて挨拶する有名医師(同年代)から、「長尾先生はいい仕事をされていましたね!」と誉めて頂きました。正直、私はあまり褒められることのない人間です。しかし、これまで生きてきて、一番嬉しかったのが彼の言葉です。何故嬉しかったのか。「ある研究の歴史を調べあげたら、全部長尾先生がルーツであることが分かった」と、言ってくれたのです。自分のアイデンテティに関わる言葉に泣きそうになりました。
私が所属していた大学の研究室では、胃に関するある研究が脈々と続いています。私の知らない若い先生もそのネタで講演されています。新聞、雑誌、学会演題を見るたびに、「これって俺の仕事じゃん」と思ったことが、これまで何度あったことでしょうか?
なる事情で、ある時点から、私の名前は見事に抹消されました。学閥でしょうか?もう20年前の話です。私がした仕事のすぐ続きの論文に、私の名前だけがありません。全然関係ない人の名前は沢山あります。まあ、世の中、こんなもんでしょう。
しかし、その有名医師は、その研究のルーツを調べあげて、私の仕事であったことをちゃんと見つけてくれて、私を評価してくれたのです。この調査能力だけでもたいしたものです。もちろん当時の関係者はみんな知っていますが、全員、黙っています。
昨年、胃炎の日本一の権威である、春間賢教授の前座講演をさせて頂いた時は、私と春間教授の間の話が難しいと言われました(自慢です)。胃炎研究に関してはまだ現役のつもりです。
私にとってこんな嬉しい話はありませんでした。
今でも、気分は研究者です。
学会や研究会では沢山質問します。
質問しすぎて怒られることもシバシバ。
学問の世界で、ディスカッションほど大切なことはないのに。
医療の話ばかり書いていますが、ベースは「医学」にあります。
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