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遺族対応は急性期から始まる
2010年04月25日(日)
事故直後の遺族への説明の仕方がその後の心の傷を決定します。神戸赤十字病院の村上典子医師(心療内科)を中心とする日本DMORT協会のメンバーらは模擬訓練を行っています。遺族対応は急性期から始まるのです。
遺体安置所での面会で練習をします。メンバーは突然死を遺族にどう伝えるか模索中です。
初期の対応の間違いで心が傷つくのです。
「急性期から始めることが重要」と村上医師は言われています。
既に死んでいるというトリアージタグを付けられて、
いつまでも搬送されない遺体がありました。
見守った遺族の傷は今も癒えません。
尼崎総合体育館では、遺体確認のために
遺体の顔を写したポラロイド写真が何枚も並べられました。
当然。取り乱すひともいました。
待ち続けて6時間、死を確認されたときにはホットしたといいます。
遺体の損傷がひどい時は、カウンセラーや救命医が同席するという
試みも重要だと思います。
心の準備をしてから対面することも大切です。
その瞬間から、専門家集団が、早期から長期的に関わるという考え方。
遺族の立場に立って考えるという考え方、が大切です。
このようなシステム作りの根幹を
柳田邦夫氏は、「2.5人称」と呼んでいます。
そう。
医療事故調の後の処理も、まさに「2.5人称」で行うべきです。
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