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続・小規模多機能ってなんだっけ?

2010年05月06日(木)

小規模多機能について、ツイッターでつぶやいたら
何人かからフォローメールが届いて感激しました。
今日、その小規模多機能で旅立ちがありました。
とても穏やかな最期でした。
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「駆け込み寺」さんというある小規模多機能施設の方から
コメントを頂きました。
現場の方の説明は説得力があります。

コメントと重複しますが、何度も読まないと頭に入らないので
以下に引用させて頂きます。

小規模多機能って、実は孤独な身だったんだ・・・
俺と同じだ・・・・
誰か助けて!(冗談)

小規模多機能に「看取り加算」もないなんて・・・・
知りませんでした。
おそらく官僚さんにも「想定外」だったのでしょう。

「想定外」であるならば、しっかり指摘するのが私の仕事。
このブログごと、お国の責任者にお送りすることをお約束申しあげます。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

「介護保険法」上の棲み分けはと申しますと・・・
①「介護療養型医療施設」
基本的性格:重医療・要介護高齢者の長期療養施設
施設数:2,929施設
定員数:約12万人
平均在所日数:444日
平均要介護度:4.32

②「介護老人保健施設」
基本的性格:要介護高齢者が在宅復帰を目指すリハビリテーション施設
施設数:3,391施設
定員数:約31万人
平均在所日数:268日
平均要介護度:3.27

③「介護老人福祉施設」(特養)
基本的性格:要介護高齢者のための生活施設
施設数:5,716施設
定員数:約40万人
平均在所日数:1,365日
平均要介護度:3.81


の3つが、所謂「施設(系)サービス」ですよね。
「療養型」は、ご存知のように「お上」が「老健」転換画策中です。


そして「地域密着型サービス」とよばれるカテゴリーが
「グループホーム」であったり「小規模~」であったり
「有料老人ホーム(特定施設)」等なんですが・・・。


長尾先生が、述べられた「グレーゾーン」の「高専賃」
「高齢者~マンション・ハウス・住宅」と玉石混淆状態。
無法地帯・・・の様ですね。



して、我らが(笑)「小規模~」は「施設」ではナイ!
「デイサービス(通所介護)」でもナイ!
「高齢者住居(グループホームの概念)」でもナイ!


ほな、何かと尋ねれば・・・「んん~~~???」・・・
辛い・寂しい・影薄い・よう解らん・・・(撃沈!?)


今回の「看取り」に関しても、「銭の話」で恐縮ですが(笑)
グループホームは「看取り加算」(施設もですが)あるのに、

「小規模~」は想定外?!無視?!論外?!現場を知らない?!
 かで「看取り加算」なありましぇん。
納得でけん!!

{参考}***********


看取り介護加算が新設された(グループホーム算定としては新設です)
グループホームご利用の方も高齢化され、
重症化やターミナルの方も過ごされるようになった。
この評価を行ったものが看取り介護加算なんです
看取り介護加算  80単位/日
加算条件もたくさんありまして


医療連携加算  39単位/日  算定
Ⅰ 計画立案・家族への説明・同意
  この計画は医師・看護師・介護職の協働作業である。
Ⅱ 医師からは医師の見解によりターミナルであることを診断
Ⅲ 死亡月30日を上限
初期加算 30単位/日
夜間ケア加算 25単位/日


▼終末期の介護への加算
 従来も終末期の介護に加算はありましたが、21年度の報酬改定では、特別養護老人ホームや老人保健施設だけでなく、グループホームにまで「看取り介護加算」が認められるようになりました。


▼医療機関ではない施設に置ける終末ケアが始まる
 終末期の介護に関する加算の項目名は「ターミナル加算」と「看取り介護加算」の2つがあります。
・医療系サービス(老人保健施設)→「ターミナルケア加算」
・福祉系サービス(特養ホーム、グループホーム)→「看取り介護加算」
******************
http://www.h2.dion.ne.jp/~oouti/saizensen033.html ← 詳細はこちらで。

と、まぁ~ ♪ピーチクパーチク♪ 言うより 
私は「現場」(目前の事象)を黙々と業務遂行に邁進してますが。 


 日々、「駆け込んで」来はる方々のご一助になればと(念)

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この記事へのコメント

小規模多機能という言葉を初めて知った勉強不足のチズです。
でも、ネットで調べていくうちに「んっ?小規模多機能ってまるで長尾クリニックみたい。」と私も思いました。グループホームのように特化された施設ではなくまぁなんと雑多な仕事をあの可愛らしい外観でこなされていることでしょう!
「目前の事象を黙々と業務遂行に精進」・・・介護の世界の長尾クリニックですね。
病院選びでもそうですが、なんとなく大きなところが安心という何の根拠も無い思い込みがあるものです。皆さんまずは表面的なところからしか介護が見えず、しかしスタートしてみると「ダメだこりゃ!」という具合になって、セカンドオピニョンのように小規模多機能さんにお世話になるのですかね。
うちもそのうちお世話になるかもしれませんね。
介護の矛盾に気づいて、とりもなおさず動かれている方々に敬意を表したいです。

Posted by チズ at 2010年05月06日 08:52 | 返信

連投失礼いたします。
小規模であるからこそできる細やかな配慮を、利用者さんは一番欲しているのでは。
逆に大規模であるがゆえに応えられないこと、できないことが案外多いのでは?
かといって小規模多機能さんに利用集中したらキャパをすぐに超えてしまいそうです。
なんだか、切なくなってくる問題です。

Posted by チズ at 2010年05月06日 01:24 | 返信

涙のちょちょぎれるコメント・・・有り難う御座います。

お一人でも、現状を認識して下さるお人が増えただけでも幸いです。
地道に、利用者さんとの「協働生活」をしていきます!
(あえて、利用者さんに「ケア」だとか「お世話・お手伝い」と言う言葉は使わないポリシーなので・・
悪しからず)

んでもって、「銭の話」ですが・・・(又かいな・・・)

私共の「小規模~」で「若年性認知症」の女性利用者さんが居てはるんですが、日常生活は傍目からは普通に(勿論、ADL等は何の支障もナシ)過ごしてはります。

・・・が、近所の「スーパー」に行かれては「お腹イッパイ」(?!)色んな(食料品・雑貨・衣服等)
商品を「お持ち帰り」しはります。 ご近所の「お花」(プランタン・植木鉢等)を、自分の家に「お持ち帰り」しちゃいます。 塀越しに「色んな」モノを投げ入れちゃいます・・・。

「協働生活」ですから、ケアマネだからとか近所とか民生委員だからとか利用者さんだからとかでは無く、関わっている人間とした事は・・・
①スーパーの「責任者」の方とお会いして、防犯ビデオを一緒に見ながら「この方です・・・。どうか、誤解のナイ様にスーパー職員さん一同に申し送りして下さい!」店長さん「わかりました。ご本人には罪のナイ事ですから・・・。万引き・変質者ではナイ事を職員一同に伝えます!」
②ご近所の「民生委員」さんや「老人会」(所謂、コミニティー)に、娘さんやご主人さん達と謝罪(本音は、「何で謝らなアカンねん。悪事をした訳でもナイのに・・・。あんたらも、もっと温かい目で地域で見守ってやればエエやろ!」)  ま、古今東西 色んな「疾病」に対する「偏見」「誤解」があるのは歴史が物語ってますが・・・。

あ、「銭の話」やった! 要は「若年性認知症受け入れ加算」とやらの項目があるのですが、やはり と言うか 又かいな・・ と言うか「小規模~」には適用ナシ・・・(泣・笑・怒)(轟沈・・・)
なんです。

言いたかったのは、それだけです・・・(意味不明・・・)(プチ・疲れてます・・・)

Posted by 駆け込み寺 at 2010年05月06日 03:41 | 返信

駆け込み寺さん、長尾です。
小規模多機能には、看取り加算も若年性認知症加算もなかたのですか?
さっそくツイッターでつぶやいてみます。
それにしても「小規模多機能から見えてくるもの」は
沢山ありますね。

Posted by 和 at 2010年05月06日 07:41 | 返信

ちずさん。いつもありがとうございます。
長尾クリニックが「医療の小規模多機能」とは嬉しいお言葉。
たしかに病院に比べたら小規模だけど、病院と同等の機能を有しています。
小規模というのは、病床が無いことです。
しかし地域に沢山の在宅ベッドがあります。

長尾クリニックの原型は、南米ペルーのリマにあります。
リマからの留学生であるDr ボニジャーのお世話を阪大時代に
していたことがあります。

帰国して彼が勤務しているリマの診療所には、医師が100人以上いて
年中無休で全科を診療しているとのこと。病床はありません。

これが頭に残りました。そして、医師は何人いてもいいと
思うようになりました。

あと、小規模多機能は、コンビニにも似ています。
大手スーパーがつぶれて、コンビニが栄えます。

ひょっとしたら、小規模多機能の時代が来るかもしれません。
駆け込み寺さんには、まだまだ頑張ってください。

Posted by 和 at 2010年05月06日 07:50 | 返信

小規模多機能のほうが、かゆい所に手が届く状態で、
歩き回ったりするエネルギーもなく良い検査機械が
置いていてそれでいいんですと思いました。
ようするに患者さん皆さん、自分は出来るだけ早期に
助かれば、見つかればいいのだと思っているのが
本音だと思います。「死」を怖がっている人が
病院に来ます。小規模多機能病院は患者として嬉しく
思います。バラバラに診ていたら伝言ゲームのように
時には伝言がゆがむ可能性だってあると思うので、
出来れば南米ペルーのリマや他の良い部分をこれから
も取り込んで生かしてもらえたらいいなと思いました。
今でも長尾クリニックが一番、私は内分泌が悪いので
総合的に院長先生に診てもらえて一番体調が良いです。
しかも、我が家の医療費の家計は一括管理をしてもらっ
いている感じにも思えるのです。

Posted by st**yminmin at 2010年05月06日 08:31 | 返信

「~多機能型」ですから!(妬笑)

最近、「~多機能」とは「利用者側」からは勿論ですが「職員・スタッフ・経営者側」からの視点の表現・呼称の事とちゃうんかいな・・・と思います。

G.W中も、他にも色々ありました。
同じ地域に居所があると思われる(風来坊の還暦前後)の息子様が、フラッと事業所に約1年振りに来られました(要介護5のお母様が個室に連泊)。事実上の「終の棲家」が「小規模~」の方です。

何回も言うようですが、あくまで「小規模~」は住居・居所とは認められませんから・・・。

息子さん 「お! 生きてるなぁ~、オカン!すんませんな~、まかっせきりのほったらかしで!ま、最後まで宜しゅう頼んますわ~!」 「いや、今朝 茶碗がパリッ・・って割れたから 気になって・・・」  「ほな!!失礼しますわ」

自転車で「風と共に去りぬ・・・」・・・「あ~無情・・・」

私 「ちょっと、待ちなはれぇ~! 連絡先の携帯位 教えて!」

息子さん 「あ、それもそうやな・・・。役所のケースワーカーに言うてあるから聞いといて!!」

いやぁ~、薄情なのか 一分の情があるのか・・・わからない。

Posted by 駆け込み寺 at 2010年05月06日 08:48 | 返信

駆け込み寺さま、涙がちょちょぎれるのはこちらです。
あらゆるパターンの難儀な方たちに、とがめなしに優しく解決法をともに模索されている姿が目に浮かびました。素晴らしい仕事を有り難うございます。
「ケア」という言葉はたしかに敷居の高さを感じますね。利用者さんやそのご家族はただ普通の「生活」をしたいだけなのですから。
これからも頑張って頂きたいです。画面の向こうからいつも応援させて頂きます。

先生、小規模多機能さんがコンビニでしたら、長尾クリニックはミニコープみたいです。(近所にありまして、とても助かってます。)
どちらも肩ひじ張らずに入れて、それでいて「えっ?こんなこともできるの!」と驚くことがありますね。介護の裾野は今後も拡大を続けるでしょうし、小規模多機能さんがコンビニ並みに乱立すれば良いと思います。
やっぱ、本家(こちらのブログ)は勉強になります!

Posted by チズ at 2010年05月06日 08:50 | 返信

追伸 駆け込み寺さま

先生の記事に関連がなくとも、何かありましたら是非とも現場のお声をこちらの当日記事のコメント欄に書き込んで情報発信していただきたいです。(最新記事は常に目を通すので見落としがないです)

先生、盛り上がりついでに私信まで利用してスミマセン!

Posted by チズ at 2010年05月07日 08:22 | 返信

チズさま。

禿げ増し ちゃう。。励ましのお言葉 誠に有り難う御座います!
「禿げ」が増えない程度に頑張ります!!

色々と「生」のお話をしたいと思いますが、長尾先生のブログを借りて発信するのも失礼ですし、ご迷惑をかける事も本望では ありませんし。

先生のお許しがある間だけ とゆう事で。

先生の仰る通り「声をあげる」事も大事だとおもいますので、近日中に頑張って「ブログ」なんぞを立ち上げる所存ですが・・・。

同じく、先生のお許しが頂ければ そのブログの所在を公表させて貰います。
長尾先生  宜しく「お裁き」を~~(笑)

Posted by 駆け込み寺 at 2010年05月08日 01:16 | 返信

駆け込み寺さま。おっしゃるとおりですね。了解いたしました。
ブログ楽しみです。でも本業に差し支えないように、どうぞマイペースでお書き下さいませ。
夜も昼も盆も正月もないお仕事なのですから。
また、常連ブログが増えた!

Posted by チズ at 2010年05月08日 10:34 | 返信

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