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入院中の患者さんには、開業医で投薬できない

2010年05月11日(火)

入院中の患者さんのご家族が、よくお薬を取りに来ます。
しかし、それは原則禁止です。
しかしそんなことを知らない(当然ですが)御家族は、
長尾が意地悪をしていると思っているようです。
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今日も、転倒して大腿骨頚部骨折で入院中の患者さんのご家族が
血圧の薬を取りに来られましたが、仕方なく、断りました。

出すも地獄(あとで処分される)
出さぬも地獄(家族に恨まれる)

こんな変な規則を考えている役人さんのお顔を拝見したい。
もし自分の母親が、そんな扱いを受けたら怒り狂ったりして・・・

今の医療の規則にはおかしなことが多すぎる。
根っこもおかしいし、
枝もおかしい。

誰も言わない。

政治家は知らない。
市民も知らない。
日本医師会は意思統一ができない。
開業医は、ややこしいことを言って睨まれたくない。

末端開業医は、ブログに書くしか出来ない。

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この記事へのコメント

古くは山崎豊子から、最近では海堂尊まで、たくさんの人が「小説」という形で
現代の医療制度の問題点を「小説」という形で発表してきましたが、この国の医療制度を
司る人たちは本当に腰が重いようで、中々「改善された」という医療現場の声を聞くことができません。
しかし、声を上げることをやめてしまってはいつまでたっても改善は行われない、
先生も時にはむなしさを感じる時もあるでしょうが、一読者として応援しております

Posted by 杜若 at 2010年05月11日 04:51 | 返信

大腿骨頚部骨折で入院中の患者さんの血圧の薬が出せないって、継続してかかっている内科医と入院している外科(多分)診療科が違っても駄目なのですね。では外科でお願いすれば出して貰えるのでしょうか?
血圧とか糖尿病のように薬の切れ目が命を左右する事になると思いますがそう言う時はどのようにすればいのでしょう?

Posted by じゅんこ at 2010年05月12日 01:46 | 返信

じゅんこさま。長尾です。
診療科は関係ありません。
だから問題なのです。
医療とは、本来、命が優先するはずですが、現実には規則が優先します。
間違った規則で一番困るのは、患者さんです。
目立ちませんが、声をあげて、是正していきます。

Posted by 和 at 2010年05月15日 12:00 | 返信

杜若さま。長尾です。
そうです。医療者は患者さんのために声をあげなければなりません。
しかし、声をあげる人は、同業者からは、白い目で見られます。
気にせず、国と国民のために声をあげ続けます。

Posted by 和 at 2010年05月15日 12:04 | 返信

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