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特定検診と日常診療との競合
市民不在の、裸の王様検診
2010年05月23日(日)
どこに行っても、特定検診の悪口ばかり。
今、東京にいますが、ここでも悪口を聞きます。
診療所の立場からは、特定検診は日常診療の
邪魔になります。何もいいことはありません。
重症糖尿病、透析患者、末期がん患者にも
赤紙が何度も届きます。
市民は本当に「赤紙」と呼んでいます。
ほとんど全員に「異常」の烙印を押します。
通院治療中の患者さんほぼ全員が検診を受けさされ、
また呼び出されて、指導を受けます。
頸動脈エコーで異常があれば、診療所は無視して勝手に
病院送りになります。
当院で、すでにエコーをして治療もしているのに・・・
病院医師からは、「どうすればいいのか?」
「開業医に帰したい」との相談がきます。
保険者の異様な病院志向は、時代と逆行しています。
第一、無駄です。
フリーアクセスの中に、行政権力が無理やり介入することは
現場の混乱を招くだけ。
特定検診とは、特定(=腹囲)しか診ない検診。
おかげで、がん検診が、隠れてしまった。
検診は、受ける人は受けて、受けない人は受けない。
受診率アップのみに心を奪われている保険者。
今のままのこの国家システムは、
上手くいっているとは到底言えない。
かと言って、誰も改革できない。
責任者不在の、おかしな制度だ。
この制度は、早急な方向転換が必要。
日本医師会は、なぜ声を上げないのか?
政府は、何故検証しないのか?
国民不在の、歪む一方の国家制度。
裸の王様。
それが特定検診。
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この記事へのコメント
先生から声を上げることは出来ないのですか?
せっかく意見があるのにもったいないと思います。。
Posted by 匿名 at 2010年05月23日 10:05 | 返信
匿名さま
長尾です。
これまで何度も書いたり言ってきました。
これからも前向きに言っていきます。
匿名さまが市民であるならば、市民も声を出してください。
医者が言っても聞いてくれません。
市民の声が通ります。
Posted by 長尾 at 2010年05月23日 11:03 | 返信
そうですね。
もちろん市民の声は大きいと思います。
でも、最終的にものを言うのは数ですよね、たぶん。
どうやってその母数を作っていくか。。
声を出してこられた先生を、これからも応援します。
Posted by 匿名 at 2010年05月24日 10:17 | 返信
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