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末期がんでも「非該当」
2010年05月26日(水)
今日の介護認定員会で、末期がんなのに「非該当」のひとがいました。
もちろん、いろいろ理屈をつけて要介護2に上げましたが、
なんでこんな無駄なことをしなければいけないのか?
という疑問は消えません。
もちろん、いろいろ理屈をつけて要介護2に上げましたが、
なんでこんな無駄なことをしなければいけないのか?
という疑問は消えません。
相当に弱っているようです。
ほとんど食べていません。
点滴棒に掴まってトイレ歩行されているようです。
しかし歩けるので、QOLは大丈夫。「非該当」と判定されるようです。
死ぬその日まで、歩いたり、食べている人がいます。
末期がんは、亡くなる直前までOOLが良いのが特性です。
末期がんは、死んでからしか、介護認定されない・・・
4月20日の梅村聡議員の国会質疑「末期がんは、即要介護3へ」の
DVDをさっそく配ってきました、
おかしいことは、おかしい!とみんなで言おう、とも。
その10日後に、市長村の介護保険課に「通達」が出ています。
「末期がんの要介護認定は柔軟に対応しなさい」と。
ちょっと前までは
「介護判定は柔軟に決めたらダメ!
役人のいうとうりにしなさい!」という通達でした。
「柔軟はダメ」だったのが、今度は「柔軟にしなさい!」というお触れです。
どっちやねん!
何のために飯も食べんと委員会に出とるねん?
中途半端なものの言い方せんと、もっとはっきり言って!
と、素人は思いがちですが、
官僚制度とは、そもそも、このようなものだそうです。
ほとんど食べていません。
点滴棒に掴まってトイレ歩行されているようです。
しかし歩けるので、QOLは大丈夫。「非該当」と判定されるようです。
死ぬその日まで、歩いたり、食べている人がいます。
末期がんは、亡くなる直前までOOLが良いのが特性です。
末期がんは、死んでからしか、介護認定されない・・・
4月20日の梅村聡議員の国会質疑「末期がんは、即要介護3へ」の
DVDをさっそく配ってきました、
おかしいことは、おかしい!とみんなで言おう、とも。
その10日後に、市長村の介護保険課に「通達」が出ています。
「末期がんの要介護認定は柔軟に対応しなさい」と。
ちょっと前までは
「介護判定は柔軟に決めたらダメ!
役人のいうとうりにしなさい!」という通達でした。
「柔軟はダメ」だったのが、今度は「柔軟にしなさい!」というお触れです。
どっちやねん!
何のために飯も食べんと委員会に出とるねん?
中途半端なものの言い方せんと、もっとはっきり言って!
と、素人は思いがちですが、
官僚制度とは、そもそも、このようなものだそうです。
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この記事へのコメント
長尾先生。
要介護2 はとにかく、文句言わせず 福祉用具貸与を使うためですか(ですよね。)
わたしは昨日、バイパップは人工呼吸器だということを調査員さんに説明するのに10分かかりました。
わたしも市の委託を受けて調査を月10件程度こなしていますが、
調査員さんの判断も適当なもんだと 感じてしまいます。
「公平な判断基準」と言いますが、見方の違いで どないでもまりますもの。
わたしなんか、調査の時ターミナルだと知ると ある程度近い将来(認定結果が通知される頃)の像が予測できてしまうので
無意識に「色」つけてしまっていると思います。
それが公平性に欠ける などと言われるのであれば、末期ガン患者さんの認定結果は遅くても1週間以内に出すべきです。
Posted by カミムラクミコ at 2010年05月26日 09:16 | 返信
>>その10日後に、市長村の介護保険課に「通達」が出ています.
・・・これは全国の市町村も同じですか?
(父が進行胃がんなもので、気になりました)
Posted by kawasaki at 2010年05月27日 08:43 | 返信
小生の関わった利用者様(ゴールデンウィーク中に看取りをさせていただいた方)の「要介護認定」が先日「要介護5」で認定結果がでました・・・。
が、すでに ご逝去されているので「介護保険証」は発行されずに「A4」一枚の「通知書」だけ・・・(淋)
要支援2 から 要介護5 も 驚愕ものですね。
Posted by 駆け込み寺 at 2010年05月27日 11:36 | 返信
kawasakiさま
この通達は、お役所らしい文言です。
「末期がんは、患者さんに支障が出ないよう
柔軟に早急に対応するように」だったと思います。
通達ですから、全国共通だと思います。
具体的には、介護保険課に、ご家族が
「至急で頼む!国もそう言っているだろう」と電話すると、
たぶん、すぐに「介護」の判定が下るのではないでしょうか。
Posted by 長尾 at 2010年05月27日 05:15 | 返信
「末期がん」は正式な公用語ですか?
以前からこの用語に違和感を感じていました。
私の感覚では「末期の○○がん」または「○○がんの末期」と理解していましたが。
朝日新聞の記事でも「末期がん」という表現でしたし、今日通達の引用を拝見しても同じでしたので、単に短縮して言っているわけではなかったんですね?
それにしても、一把ひとからげに「末期がんです」と言われるより「○○がんだけど相当進んでいる(末期だ)ねぇ」と表現して下さるお医者様にかかりたいです。
Posted by 梨木 at 2010年05月29日 09:08 | 返信
梨木さま、長尾です。
末期がんと言う言葉は正式な医学用語ではなく、俗語です。
末期の定義もあいまいです。
生命保険では、余命6ケ月だそうですが、
医療現場では、余命3ケ月ぐらいの感覚。
しかし在宅現場での、平均在宅期間は、1.5ケ月。
何を持って、「末期」と言うかは、はなはだ怪しい。
雰囲気で使っている言葉です。
末期がん。
かん末期。
がん終末期。
エンドオブライフ。
これらは、がんに限らず、すべての病気、いや、老衰にも当てはまる言葉のはず。
正確に定義すると、分かりにくくなるので、分かりやすい表現として、
とりあえず「末期がん」という言葉を使っています。
あくまで便宜上の言葉です。
仰せのとうり、「相当に進んでいるがん」などが適当かと存じます。
ちなみに
患者さん自身に「末期がん」という言葉を使うことは、私は一切ありません。
この言葉は、病んでいるひとをさらに落胆させるからです。
しかし、このブログ上では、分かりやすく伝えるために、仕方なくこの言葉を
使っています。
がんと闘病中の方で、もし気分を害された方がおられれば、申し訳ありません。(謝)
Posted by 長尾 at 2010年05月31日 12:53 | 返信
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