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いくら病診連携しても、肝腎の患者さんが来てくれない!
紹介状をFAXしただけで、終わったと思うな
2010年06月05日(土)
[病診連携]とは、病院と診療所がお互いに紹介状を介して
患者さんが、両者を行き来することです。
しかし、肝腎の患者さんが来てくれないのです。
お金がなけば、ギリギリになるまで診療所を受診されません。
著明な貧血、著明な覆水、明らかな腸閉塞になるまで、トコトン我慢されます。
受診時には、かなり深刻な事態であることを、毎晩のように経験します。
今夜もそうでした。
どうすることもできない患者さんが、時間外に受診されました。
病院の紹介状の日付けは、何ケ月も前です。
紹介状を渡された患者さんが、診療所を受診するまでは
はかなり時間を要します。
中には、1年以上前の紹介状を持参されるこもあります。
紙切れに書きさえすれば連携が完結した、と思うのは早計です。
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この記事へのコメント
この心境は、私も失礼ながら院長先生の
ほうではなく、患者さんのほうの立場に
共感いたします。お金が作れなければ、
最悪になるまでほうって置いておこう
と。私もそんな時期がありましたが、
だんだんひどくなる事態に怯えてやっと
通院をしかたなくしましたが、実際の心境
は、入院すれば生命保険が守ってくれます。
なのでひどくなるまで放っておこうと考えた
こともありました。今はワーキングプアの
方々が多い世の中です。もっとそういう人が
たくさんいるでしょうね。
Posted by st**yminmin at 2010年06月05日 02:19 | 返信
st**yminmin さま。長尾です。
まったく仰せのとうりで、紹介や地域医療連携は、現在、
医療者だけの視点であり、これでは全然ダメです。
まったく患者さんの視点が入っていません。
私は、個人として、また医師会の病診連携の委員長として
そう発言してきましたが、抵抗勢力が強くて難儀しています。
Posted by 長尾 at 2010年06月07日 01:17 | 返信
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