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「病院を中心に医療が回っている」という大きな錯覚
「病院と診療所は車の両輪であること」、を理解できない政治、そして医療者
2010年06月05日(土)
病院信仰に毒されているのは、むしろ医療者自身です。
がん医療も非がん医療も、病診連携は、常に上から目線です。
病院と診療所が車の両輪であることに、医療者自身が
気づくのはいつになるのでしょうか?
在宅医学会の会長講演は、この言葉から始まりました。
「病院ほど危険な場所はない!」と。
たしかに!
普通に暮らしていて、不慮の事故で死ぬ確率は、限りなくゼロ。
しかし、病院内では死ぬ確率が、その何十倍に跳ね上がります。
命を守るためには、「入院しない」ことが最も確実であり、
「入院しても修理が終わったらさっさと帰る」につきます。
しかし、地域連携パスも、末期がんの地域医療連携も、
すべてが上から目線の「病院中心主義」から脱却できません。
現場がそうですから、永田町の住人には、知る由もないでしょう。
本来、両者は車の両輪です。
この錯覚から抜け出ない限り、医療のパラダイムシフトは
無理でしょう。
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この記事へのコメント
99%の患者さんとその家族は
『病院ほど安全なところは無い!』
と言います。
病院では、常に看護師が在中していて、ナースコールを鳴らせば飛んできてくれます。
もし何かあっても医師がいます。
食事も栄養士さんが管理してくれて、ご飯も誰かが作ってくれて、洗い物までしてくれます。
テレビも24時間見放題。
ベッドも電動で起き上がるのもラクラク。
エアコンが効いていて夏も冬も快適。。。
となると、退院したがらない患者さんやその家族が非常に多いです。
家族は大抵自分がケアをしたくないために、『病院の方が安全だ』と患者に吹き込みます。
そのほうがずーーーーっと楽ですから。
そして患者も家族の言うことは大抵聞きます。
仕事が大変だと大抵のご家族はおっしゃいます。
ですが、実際に食べる暇も寝る暇もないほど忙しい人間はごくわずかです。
大抵は自分の生活スタイルを崩されるのが嫌で『病院の方が安全』と言うのです。
そしてそういう家族に限ってモンスターファミリーです(汗)
大学病院などはとくに最新医療、機材、設備などがそろっていて、
学ぶのには絶好の環境です。
私も学生時代はあちこち見て回るのがとっても楽しくて、実習が大好きでした。
ですが、ここだけの話。。。
働き始めると、別の面が見えてきます。
大学病院→研究が盛ん→研究には患者がいる→最新医療を受けさせてあげる代わりに実験体として使用→でも患者はそんな事実は全然知らない
。。。なーんてことは当たり前です。
どこの病棟でもやってます。
だから私は、どんなに病気になっても、かかりつけのお医者さんにしか行きません。
意地でも病院には行きません(←看護師のくせに。)。
なので、どうしても健康であるように日々努力せざるを得なくなります。
私の超健康体は、自分の大事な体を実験台にされてたまるか!というど根性精神の賜物です(笑)。
Posted by *snowflake* at 2010年06月05日 06:50 | 返信
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