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アデイポネクチンと慢性臓器障害
アデポネクチン発見者・下村伊一郎教授の講演
2010年06月10日(木)
今夜は、医局の後輩である下村伊一郎教授の講演を拝聴しました。
下村先生は、アデポネクチンの発見者です。
これは脂肪細胞から大量に分泌される善玉ホルモンです。
これが組織修復にも重要な蛋白であることが分かりました。
下村先生が発見したアデポネクチンは、動脈硬化のみならず、
種々の炎症や腫瘍に関係しているキーホルモンであることが
分かってきました。
特に組織修復にも重要な役割を果たしています。
まだまだアデイポネクチン周辺の研究は、続きそうです。
下村教授の最近の研究成果と元気な講演を拝聴し、
安心いたしました。
彼はまだ40代。充分若いので頑張って欲しいです。
以下、医療者向けサマリーです。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
アデポネクチンは、TNFαを抑える。
アデイポネクチンは、LPS(エンドトキシン)も抑える。
アデイポネクチンは、補体C1qとよく似ている。(homology)
免疫複合体とも関係する。
関節リウマチにもアデイポネクチンは関係する。
アデイポネクチンが、関節リウマチのような自己免疫疾患の
治療薬になる得ることが示唆された。
アデイポネクチチンは、老化に関与する。
アンチエイジングホルモンとも言える。
私の質問:アデポネクチン測定はまだ保険適応にならないのか?
答え:いろんな病気に関連しすぎて、保険適応の目途は立たない。
私の質問:お薬としてアデイポネクチンを投与する研究はどこまで行っているのか?
答え:大量に体内に入れないと効果がないので、現j点ではお薬としての計画は無い。
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