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「片頭痛」を放置することの本当の怖さ

経口トリプタン製剤の有用性を知りたければ、近著「頭痛女子のトリセツ」を読もう!

2010年06月27日(日)

超売れっ子である、東京女子医大の清水敏彦先生のランチョンセミナーは、
弁当も座席もない立ち見でした。しかし実に濃い内容でした。
「片頭痛を見逃すと大変なことになる、早期に見つけて、早期にトリプタン製剤を投与する」
ことの重要性を説かれました。とても楽しい最新・頭痛講座でした!

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日本人の4人に一人は頭痛持ちです。

頭痛は、もっとも日常診療で遭遇することの多い、common deseaseです。
しかし、多くの片頭痛が見逃がされている可能性が高い。
見逃すと、脳梗塞の発症が増えることが、最近わかってきました。

【アロデイニア】=異痛症=三又神経の興奮症状、を見逃さないこと!
・患者さんは「眼が痛い」と訴える。
 また「眼鏡の縁が当たって痛い」
 「コンタクトレンズがコロコロする」とも。
・「異様な肩コリ」も多い(75%)=筋緊張性頭痛と間違わないように。

【片頭痛患者さんの患側の見分け方】
痛いほうの頭を上にする。そして、
男性=ネクタイを緩める
女性=ブラウスのボタンをはずして現れる。

・若い女性の頭痛=片頭痛
・40歳以上の女性の頭痛=薬物乱用(ロキソニンの飲みすぎ)
と、大まかに考えて良い。

「若いころ、頭痛で吐いたことがある」=元・片頭痛患者=血圧が上昇してくる。
性格が執拗になる。
耳鳴りや目まいを訴える。これは、なんとなく、毎日、よくあるような・・・

【薬物乱用とは?】
薬物(痛みどめ)を多量に使うために、本質がマスクされること。
「ナロンエース」が一番多い。
「ハッキリエース」(無水カフェイン)も多い。
これらが市売されているのは大変困ったこと。

【「頭鳴」とは!】
片頭痛をごまかしていくと、やがて中年になり耳鳴りと目まいとなる。
これを「頭鳴」と呼ぶ。

脳波では、後頭葉から側頭葉の過敏性。
バロプリ酸(デパケン)ないし三環系抗うつ薬
+トリプタン製剤(レルパックス)が有効。

【片頭痛では脳のインスリンの感受性が低下】
その結果、食べても食べてもお腹がいっぱいにならない。
その結果、コレステロールが上昇し、脳梗塞になりやすいことが報告されている。

【共存症】
片頭痛を見たときは、共存症の有無にも注意する。
・副鼻腔炎→前頭洞炎も多い。三又神経第2枝が関係。
・また、小脳や脳幹部の多発性脳梗塞の発症も多い。

・若い時の片頭痛を放置した人は、アロデニアになり易い。
このような人は、帯状疱疹ウイルス抗体価が上昇しており、
ヘルペスウイルス(HZV)との関連がにわかに注目されている。
バルトレックスを投与すると、6割のひとの頭痛が改善する。

【片頭痛と脳梗塞の怖い関係】
三又神経痛のあと、1年以内に脳梗塞を発症するリスクが
高いという、台湾からの衝撃的な論文が出た。

これは三又神経内でHZVが暴れるから!?
だからボツリヌス毒素(ボトックス)にても改善する。

その他、HZVは、顔面神経麻痺、メニエル氏病、突発性難聴にも関与?
HZVは、脳の血管内で増殖できる唯一のウイルスである。

【トリプタン製剤を飲むと、脳が保護される?】
とにかく、片頭痛を早期に診断して早期にレルパックスを投与することが大切だ。
神経の炎症、脳の興奮をいち早くおさめること。
NSAIDはそのあとなら使ってもよい。

頭痛が進行し、脳の興奮がすすみ、
手足がしびれてからでは、レルパックスは効きにくくなる。
しかし早期に投与すれば100%効く!

・最後に、清水先生の近著、
「頭痛女子のトリセツ」(マガジンハウス社)がよく売れているとのこと。



 

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