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がん免疫栄養療法
2010年10月30日(土)
日本静脈経腸栄養学会近畿支部学術集会のランチョン講演は、ちょっと衝撃的だった。
三重大学の三木誓雄先生による「癌免疫栄養療法」にこれまでの考えを改めさされた。
悪液質であってもEPAとDHAを主体とした栄養療法を行えば、炎症と痛みが制御できる。
三重大学の三木誓雄先生による「癌免疫栄養療法」にこれまでの考えを改めさされた。
悪液質であってもEPAとDHAを主体とした栄養療法を行えば、炎症と痛みが制御できる。
今日のテーマは、「緩和医療における栄養管理」だった。
在宅NSTである当院の在宅チームにピッタリのテーマ。
現在、ホットな話題だ。
過剰な輸液が、QOLを悪化させている例が多い、との指摘。
これは私自身が、毎日、どこかで言っていることと同じ。
がん性悪液質とは何か?
脂肪と筋肉が減少すること。
CACEXIAとは、
kako`s(悪い)、he`xis(コンデイション)。
しかし、悪液質=終末期ではない!!
これまでは、がん性悪液質になれば、栄養療法にはあまり期待できないと思っていた。
しかし、そうではない。
癌免疫栄養療法を行えば、ILー6を抑えることで、炎症と痛みをコントロールできる。
がんで重要な因子は、CRPとアルブミン。
がんが、ILー1⇒ILー6を刺激する。
ILー6レセプターは、肝臓と好中球に主に発現している。
悪性腫瘍=IL-6過剰発現状態。
血中IL-6高値が、独立した予後不良因子である。
Toll-like受容体のシグナル伝達を阻害して、IL-6を抑える。
一方、IL6が増加すると、抗がん剤の作用が減弱する。
分子標的治療薬は、VEGF(アバスチン)やICAM1(接着因子)をターゲットにする。
Resolvin(EPA/DHA)を投与することで、
IL-6を中心とした炎症性サイトカインカスケードを
ブロックすることが出来る。(2004 nature medicine)
Dr マックミランは、抗腫瘍療法に、免疫栄養療法を加えることで、
抗がん剤治療の長期継続、期間延長が可能になると発表している。
プロシュアという栄養機能食品が、2年前からアボット社から発売されている。
EPAはもちろん、蛋白質、カロリー(300Kcal)もバランス良く配合されている。
1日2ケ飲んで、1ケ月2万41千円は、高いのか?安いのか?
がん性悪液質が改善されるのなら高くはないと思う。
これまで、がん性悪液質を治す方法は無いと思ってきたが、
栄養学の進歩は、それも可能にしたようだ、
昨夜、京都で開催された「癌治療学会」のイーブニングセミナーの
三木先生の講演には、140人もの医師が参加したと聞いた。
在宅NSTである当院の在宅チームにピッタリのテーマ。
現在、ホットな話題だ。
過剰な輸液が、QOLを悪化させている例が多い、との指摘。
これは私自身が、毎日、どこかで言っていることと同じ。
がん性悪液質とは何か?
脂肪と筋肉が減少すること。
CACEXIAとは、
kako`s(悪い)、he`xis(コンデイション)。
しかし、悪液質=終末期ではない!!
これまでは、がん性悪液質になれば、栄養療法にはあまり期待できないと思っていた。
しかし、そうではない。
癌免疫栄養療法を行えば、ILー6を抑えることで、炎症と痛みをコントロールできる。
がんで重要な因子は、CRPとアルブミン。
がんが、ILー1⇒ILー6を刺激する。
ILー6レセプターは、肝臓と好中球に主に発現している。
悪性腫瘍=IL-6過剰発現状態。
血中IL-6高値が、独立した予後不良因子である。
Toll-like受容体のシグナル伝達を阻害して、IL-6を抑える。
一方、IL6が増加すると、抗がん剤の作用が減弱する。
分子標的治療薬は、VEGF(アバスチン)やICAM1(接着因子)をターゲットにする。
Resolvin(EPA/DHA)を投与することで、
IL-6を中心とした炎症性サイトカインカスケードを
ブロックすることが出来る。(2004 nature medicine)
Dr マックミランは、抗腫瘍療法に、免疫栄養療法を加えることで、
抗がん剤治療の長期継続、期間延長が可能になると発表している。
プロシュアという栄養機能食品が、2年前からアボット社から発売されている。
EPAはもちろん、蛋白質、カロリー(300Kcal)もバランス良く配合されている。
1日2ケ飲んで、1ケ月2万41千円は、高いのか?安いのか?
がん性悪液質が改善されるのなら高くはないと思う。
これまで、がん性悪液質を治す方法は無いと思ってきたが、
栄養学の進歩は、それも可能にしたようだ、
昨夜、京都で開催された「癌治療学会」のイーブニングセミナーの
三木先生の講演には、140人もの医師が参加したと聞いた。
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