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昨日は断わられ、今日は早く来ないと怒られる
2011年01月28日(金)
在宅医療は、開始時が一番難しい。患者さんのプライドを尊重しながら。
余命1ケ月で家族から依頼があり訪問しても、本人は「そんなに悪くない」と。
しかし、次の日には「すぐ来てくれ!」と呼ばれ、早く行かないと怒られる・・・
余命1ケ月で家族から依頼があり訪問しても、本人は「そんなに悪くない」と。
しかし、次の日には「すぐ来てくれ!」と呼ばれ、早く行かないと怒られる・・・
人のお家に、最初にお邪魔する時はいつも緊張する。
向こうも緊張している。
この緊張感がたまらない。
しかし、せっかく訪問しても本人が拒否する場合がある。
玄関先で追い返されたことも。
ご家族は、すまなさそうに謝られる。
しかし、翌日には「本人がすぐ来てくれと言っている」との電話が鳴る。
こちらにしてみれば、予想どうりの電話だ。
さっそく駆けつけたが、今度は「遅いじゃないか」と怒られた。
お蕎麦屋さんの出前と全く同じ。
訪問診療はともかく、往診は生き物だ。
理屈より行動。
最初の訪問時か次の訪問時に医療費の話をする。
3割負担の方の場合、またここで断られる。
「お金がないから、死ぬときだけ来てくれたらいい」と言われたことも。
しかし、これも、真夜中に電話がかかって来て呼び出される。
僅かなお金より、安心じゃないですか?とまた説明して納得してもらう。
こうして、敷居をまたぐ壁、と
お金の壁の2つを乗り越えて、
在宅医療が、スタートする。
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