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メタボ対策より塩分対策
2011年02月20日(日)
英国では、国を挙げて減塩政策を行い、成果を上げた。
日本もこれを見習おう!とい、循環器医らが講演した。
少し塩分を摂りすぎただけで血圧が上がる人が多い。
塩コンブを食べ過ぎただけで血圧が200になる人がいる。
それだけに、減塩政策は、効果的だと予想されていいる。
日本人はお薬好きだが、もう少し考える余地があると思う。
メタボ対策もいいが、塩分対策のほうが、実効性が高いかもしれない。
以下、医療者向けサマリー
英国より学ぶ日本の減塩
CASH(Consensus Action on Salt and Health)とは、
英国における食塩撲滅キャンペーン。
Graham A MacGregor先生は、英国における官学共同に食塩摂取抑制
政策を推進され国民の血圧低下に、貢献された。そのGraham先生の
お話を伺った。
Salt in Japan, from evidence to action
by Dr Graham A MacGregor
【減塩キャンペーンの意義―英国におけるCASH活動の成功―】
・5gの減塩で利尿剤と同等の降圧効果
・食塩摂取量1日5~6gで防げる3万2000例の脳卒中・心臓発作
・英国では塩分摂取1日6gを目標に市売の食料品を含めた減塩策を実施
・減塩は低コストで簡便であり最も効果の高い降圧療法
【日本人のための降圧療法とは】
・日本人の降圧治療では、減塩指導をより積極的に
・現在、日本人の食塩摂取量は1日10.9g
しかし、食塩摂取量6g未満を達成しているのは高血圧患者の10%
・日本人は白人種に比べて食塩蓄積を促す遺伝子多型が多い。
・塩分摂取制限にて、non-dipperがdipperに
・利尿剤を投与する際は、RA系抑制薬併用が推奨される
・食塩感受性が亢進している患者背景
メタボ、糖尿病、CKD,高齢者、RA系抑制剤投与下
【高血圧診療におけるARB/利尿剤配合剤の役割
―岡山大学の伊藤浩教授-】
ARB/利尿剤配合剤のメリット
・迅速かつ確実な目標降圧の達成
・利尿剤で活性化されるレニンアンジオテンシン系をARBが抑制
・電解質異常が起こりにくい
・蛋白尿軽減効果がある
・夜間高血圧の改善
・左室弛緩能の改善とBNPが低下を認めた
・拡張不全の治療指針
βブロッカーは有用では無く、むしろ危険。
塩分制限2~3gが重要
ARBと利尿剤の合剤の有効性は高い。
代謝系(脂質、糖代謝)の副作用は全く無い。
ARB/利尿剤配合剤は、夜間降圧度は、BMIと相関した。
ARB/利尿剤配合剤は、肥満者の夜間降圧に寄与する。
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この記事へのコメント
>食塩撲滅キャンペーン
なんだか自分が出来ることで、一番簡単で実行しやすい健康法に思えます。感謝。
不得意な運動と違って、天候・器具・費用・パートナー等の問題なく、すぐにでも出来そうだし、健康度UP → 国家の財政にも寄与しそうです。良いこと尽くめ。
是非日本でも一大キャンペーンを張ってほしいですね。
日本人には「食塩撲滅キャンペーン」より、文中の「減塩キャンペーン」のほうが
よりしっくり来るのでは。
お料理も人生も適度の塩気は必要?・・・
Posted by 梨木 at 2011年02月21日 12:10 | 返信
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