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犬にかじられたインスリン

2011年03月05日(土)

人間より犬。
自分の命は削っても、犬の命は削らない。
そんな患者さんが、犬にかじられたインスリンを持って来た。
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確かに頭の部分が犬にかじられていた。
しかし犬にかじらせた本人が悪い。
これは「紛失」と同じで健康保険は効かない。

なかには「犬に食べられた」と言って、
睡眠薬をおねだりする患者さんもいる。
もし保険で出すと、医者が罰せられる。

犬を優先するか、人間(自分)を優先するかは「自由」だ。
しかし、その自由は、「無駄」を土台としている。
その意味では、まだまだ豊かな国だ。

その「無駄」で製薬会社は一時的に儲かるかも知れないが、
長い目でも見れば、「無駄」はやはり「無駄」に過ぎない。
そんな国に未来は無い、ような気がする。

「普通感覚」が麻痺した日本。
感覚とは、時と場所で変わるかも知れないが、
日本は、「神様」がいる国。

小さい頃、父親によく言われた。
「お天道様が見ている」

父親の言葉で唯一記憶に残っているこの言葉。
そんな日本の原点が、失われていく。


携帯電話でメールしながら、国道の真ん中を逆行する中年男性。
タバコを吹かしながら、ヘッドホーンで道を塞いで歩く高校生。
タクシー代わりに何十回も救急車を呼ぶことが当然と考える人・・・

かじられたインスリンを眺めながら、なぜか親父を思い出した。
どうでもいい話だが、このような話に煩わされる日々。
甘え過ぎている患者さんも確かにいる。

やはり、見直すべきは、「教育」のほうかな。









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この記事へのコメント

齧られた・・ 辞書を引いたら「かじられた」と出てました。
私にも読める字をかいてくださ~い(焦!)

Posted by 匿名 at 2011年03月06日 02:57 | 返信

記事の本質とは違うと思いますが…

犬に人用の薬…
ぞっとしました…

いやいやまずそれ獣医で胃洗浄→入院だろうと
そんなんなんで他人に話せるんだと(恥ずかしくて)

単に私が動物を飼っているからなのか?
いやでも、↑とか自分が繁殖させた子犬を保健所に連れ込んだりとか邪魔だと野良猫を蹴ったりとかする阿呆共に殺意を抱くのは常識の範囲内ですよねぇ。
人としての常識なのか。社会性なのか。微妙。

P.S.咳止まりましたw

Posted by AI at 2011年03月08日 12:31 | 返信

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