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不安社会、日本

2011年03月25日(金)

東洋英和女学院・和楽会横浜クリニックの山田和夫先生の「パニック障害」の講演を拝聴。
不安社会、日本が、この震災と津波、そして原発騒動で加速しそうな予感。
超高齢化社会とは、「不安社会」
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2008年の内閣府の調査によると
不安を感じているひとは、70.8%と過去最高。
1992年は、16.8%だった。

内訳をみると
・老後の生活設計 57.7%
・ 健康       49.0%
・収入・資産の見通し 42.4%

・50歳代 76.2%
・40歳代 74.4%
個人的には、若い世代の「不安」が目立つように思う。

そこで今夜のテーマは
「急増する不安障害と非定型うつ病」

その背景にあるもの
・新しい日本の雇用形態
・激しいリストラ社会
・急激な格差社会
・非正社員の急増

そこに
・地震恐怖
・被災者に対する同一視不安(買い占め)
・放射能不安
・日本不安

フロイトも森田正馬も、パニック障害だった。
ダーウインも宮本輝も宮尾登美子も白隠禅師も、
そして長嶋一茂も。

パニック障害とは、空間恐怖
男性の方が治り易い。
運動が有効。

扁桃体が不安の中枢。
セロトニンとGABAが扁桃体アラームを抑制する。

【パニック障害の薬物療法】
・Jゾロフト 25mg~100mg
・ドグマチール(50mg) 1T
・メイラックス1mg 1T 夕食後

と、
ワイパックス(0.5)1T 頓服

非定形うつ病の症状は、うつ病の逆。
別名=ドーパミン性うつ病
その症状は、
・過眠
・過食
・強い全身倦怠感
・気分反応性
・夕方の方が悪い

それには
Jゾロフトが、唯一有効性があるSSRIである。

実際には、それと
・サインバルタ
・リフレックスで、3者併用療法を行う。

または、ロナセン(2)2T朝・昼分2の併用が有効。

とにかく、ドーパミンを上げる薬剤ならいい。
エビリファイも。
副作用のアカシジアには、アキネトン投与。

・レスリン
・デジレル(50~100mg)
の投与も、抗うつと眠剤の作用の観点から、良い。

今回の震災のPTSDは、1ケ月たってから始まる。
ボランテイアが引き揚げること時に、うつになる。

いつまでも
「忘れない」というメッセージが有効。

結論
パニック障害は、人間を成長させる。
歴史上の偉人は、パニック障害があったからこそ、活躍できた。
Jゾロフトを、上手く使うべき。





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この記事へのコメント

薬に加えて人的環境をいかに人権を尊重しながら作っていくかが大きな課題と思います。すでに被災地で

はケアが行われていますが、もし、被災された方が我が町(神戸)に来られたらあたたかい心で接して差

し上げたく思っています。私の子が上記のサインバルタ以外を服薬した経緯がありますが、一番効いたの

が、人という環境でした。いい人との出会いから病気を軽減することができました。子供は飛躍的に成長

しました。

サインバルタはごく最近の薬ですね。SNRIということは知っていますが、薬価が高いですね。いい薬

なのでしょうか。

Posted by ゆうこ at 2011年03月27日 10:50 | 返信

よくうつには認知療法が効くと言われているかもしれません。
患者にはには認知の歪みがあるため、冷静には物事を捉えられていないのだそうです。
ですがここでいう認知の歪みとははたして何なのでしょうか?
なんだかんだ言ってもそれは、それで苦しんだことのない人から見た認知とは違うということのようです。
だったら、それはあたりまえのことでしかありません。
あなたが歪んでいるわけではありません。鵜呑みにする必要はありません。

Posted by うつ病 at 2017年04月23日 06:07 | 返信

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