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病院への往診

2011年03月27日(日)

毎日のように「病院への往診」を頼まれる。
おかしな話だが、本当に頼まれるのだ。
病院の処置に納得いかない家族から、見に来て欲しい、と。
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認知症終末期の患者さんの栄養療法について
御家族が相談に来られた。
家族の承諾なしに鼻からチューブを入れられた、と。

家族は、そのまま家に連れて帰って
チューブを抜いて欲しいと訴えていた。
自然に任せてそのまま死んでも仕方が無いと言う。

しかし病院から勧められた「胃瘻」を断ったら、
今度は知らぬ間に「IVHポート」が埋め込まれていた、
と嘆いておられた。

それで「退院が遅れている」と、報告に来られた。

抜糸までに、さらに1週間の入院延期を言い渡された、と。
さすがに、それはひどいな、と思った。
「拉致入院」と言う、自分が作った造語を思い出してしまった。

病院主治医は、認知症終末期の患者さんへの「IVHポート」が
最善の医療であると信じて疑わないようだ。
100歳の老衰患者さんに、人工呼吸器を装着する病院もある。

90歳を超えても延命治療が当たり前だと信じて疑わない。
それが、医者の使命、理想の医療だという信念がある。
彼らは、もちろん、石飛幸三先生の名前も本も知らない。

まあ、私ごときが病院に出向いたところで何も変わらない。
むしろ失礼にあたるので、実際には行かないようにしている。
行けば、病院の先生は嫌な思いをされるだろう。

しかし、患者さんの立場に立てば、行って文句を言いたい。
そのジレンマに悩むことが多い。
決して、減っていない。むしろ増えている。

病院と在宅の文化の差は、まだまだ大きい。
私の想像を大きく超えている。

まだまだやることがある、と感じる。




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この記事へのコメント

検査数値も大事ですが
大事なのは生き方で
その人であると思う
尊厳死というのは現状をみて決めるもんじゃないと・・・
なぁんもわからないおいらは思うわけです。。。
本人の今までの生き方や
家族が望むことに尽きるような気がします。

Posted by きみきみ at 2011年03月27日 10:01 | 返信

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