配偶者は、ほとんど寝ずに介護している。
患者さんは、１ケ月以上風呂に入っていない。
周辺のすべての病院は満床で、入院も出来ない。

配偶者のほうが先に倒れそうだ。いや、２回倒れた。
なんとか、我々の点滴で入院を免れている。
介護保険での介護は、介護全体の、１割にも遠く満たない。

家族介護に依存する在宅療養。
現行の中途半端な介護保険下で、入院より在宅を勧めるのは酷ではないか。

訪問看護を介護保険に入れたのが、そもそもの間違いの始まり。
残った分でしか、介護士が入れない。

その結果が、介護保険あって、介護無し。

介護保険と医療保険のバランスを見直すべき。
介護の方のパイを大きくするのが急務だ。

３４兆円対８兆円を、
同額程度まで段階的に増やすべきでは。

特に、肝硬変などの臓器不全症の在宅療養は、
医療と介護の両方を上手く使うことが肝要だ。
心不全やＣＯＰＤも同じ。

中途半端な介護保険は、非常に迷惑。
やるならやる。やれないなら、やらない。

来年の改訂は、医療と介護の整合性を熟慮したうえで
大胆な改革を期待している。