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南相馬に直接、物とお金を届けよう

2011年04月04日(月)

南相馬を直接サポートしよう!

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市役所に直接支援物資を送ったり義援金を振り込もう。

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南相馬の医者は、最後の一人になるまで町を出ないと言っている。
医者とはそんなもの。

避難を促しながら、残った住民のお世話を続ける。
南相馬をみんなで支援しよう。


Wall Street Journal
に掲載された記事「依然原発付近にとどまる人々、高まる将来への不安(原題:Fate of Those Living Near Power Plant Raises Concerns)」の全訳。

内容は、福島第一原発から20km~30km圏内の生活の状況を、インタビューなどを交えて解説したもの

 (以下全訳)

南相馬市の病院長を務める高橋亨平医師(72歳)は、スタッフ10人とともに現地に残る。患者の多くは被曝を恐れて既に非難した。同院はボランティアと自衛隊員に提供されたインスタント食品に頼らざるをえない状況。ある者はパニックになり、またある者は口数も少ない。背景には、津波で家族や友人を失ったことが重荷になっていることがある。

このような状況下で高橋医師他の住民は、安定しない福島第一原発にもプレッシャーを感じている。安全地域と非安全地域の狭間で、残るべきか去るべきか悩んでいる。「このような状況下で逃げ出したら、私はもはや医師ではない。」と彼は語る。

 アベヤスオ氏(47)は、地震発生時福島第一原発で働いていた。オフィスの天井が壊れたあと、自転車を借りた彼は2時かんかけて南相馬市の自宅へ帰った。妻と八歳の息子に再会後、彼らはその地域から非難した。

「トラック運転手は怖がって市内に入ってこない一方、原発関連会社の社員は社の要請に応じて戻っている。」と彼は語る。「私だって警備が厳しくなる前に戻りたい。家を点検し、夏服を持ち出したい。今は冬服しか持っていない。息子の学校が再開すれば、安全だということにもなるだろう」

 政府の避難命令を拒絶する人々もいる。その一方で、放射線への恐怖から物資輸送を渋る業者も多い。ある住民は、食料と水は供給されたものの、放射線の恐怖の中でコミュニティの将来に悲観的だと語る。政府は原発から20km以内のすべての住民に避難命令を出し、20~30km圏内に関しては屋内退避・自主避難を勧告している。

震災直後、政府はバスを用意し帰還の保証なしに多くの住民を非難させた。しかし政府によれば、依然29人の人々が20km圏内に残っている。そして20~30km圏内にも多くの人が残り、また外部からの住民の出入りも頻繁だ。

 20km~30km圏内では、少なくとも20000人が残っている。多くは南相馬市民だ。同市は20~30km圏内に入る部分と、その外に当たる部分に分かれる。政府は今後避難地域を拡大する可能性も考慮している。その場合市域全域が避難地域となるだろうが、米当局は既に80km圏内からの避難を支持している。

週末、福島第一原発の放射線の量は場所により55マイクロシーベルトから800マイクロシーベルトまで様々であった。20~30km圏内では、0.4マイクロシーベルトから17マイクロシーベルトという数値が計測されている。南相馬市独自の計測では、日曜に0.9マイクロシーベルト/時を記録した。年換算で7884マイクロシーベルトだ。胸部CTスキャン一回の被爆量をわずかに上回る数値だ。専門家は、この値では直ちに健康に影響が出ることはないという。

 20km圏内の生活に関する信頼性の高い情報を得ることは難しい。国連と日本メディアによれば、多くの汚染された遺体が残されているらしいが、詳細は不明である。統合幕僚会議の広報担当者は、500人の自衛官、地方公務員、ボランティアが20~30km圏内で働いていると語る。自衛官は住居・事業所を訪問して状況を確認しているが、網羅的なものではない。

南相馬市職員はその多くが市内で働いている。ある市職員は、「当初恐怖を感じるものが多かったが、放射線レベルが隣接市町村と変わらないことや、水道水も安全基準値以下であることから、安心を取り戻している」と語る。いくつかの銀行・店は空いている。そして市の広報車がどこで支援物資が分配されるかを周知して回っている。避難圏外では、多くの人がいつ戻るべきか、あるいは戻るべきか否か決めかねている。

 20~30km圏内で運営を続ける広野市の高野病院(原発から26km)では、デマと政府の不明確な指示のもたらす危険の方が、放射線それ自体の危険より大きいという声を聞く。病院職員の一部は、移動が難しい36名の患者のために残ることを選んだ。日々手持ちのガイガーカウンターで放射線量チェックを欠かさない院長は、今のところ危険な数値が検出されたことはないと語る。

「政府は同地域に復興に向けた支援を行っていない。」と高野事務長は語る。通常の生活に戻るのはほぼ不可能なのかもしれない。

元記事:http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704587004576240403021796310.html?KEYWORDS=japan


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