明日から出発

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明日から出発

2011年04月27日（水）

今朝、診察椅子に座ったら、３０冊もカルテが並んでいた。
超忙しいけど、どの患者さんも、なんとなく名残惜しい。
苦しんでいる在宅患者さんを置き去りにする自分を責めながら。

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震災以来、休んでいない。
昨夜も在宅患者さんの対応で寝れない。
深夜も朝も昼も夜も往診。

こんな中でも、一度は行かなければならない。
行動したい。
邪魔ならすぐに帰ってくる。

今年に入って、２６人を、在宅で看取らせて頂いた。
震災後には、１３人も看取らせて頂いた。
それぞれに、想い出が一杯。

昨日は、亡くなった後の、「お礼参り」が３人も続いたので驚いた。
今日も、また１人がお礼に来られた。
普段はしない、ハグをしたり、いつもと少し違う自分がいる。

先週亡くなられた患者さんが飼っていたネコが
後を追うように急死した、と御家族が話してくれた。

動物病院に搬送したら、「最期は病院か在宅か」聞かれたという。
家族は、迷わず「在宅で」と答えたそうだ。

動物にも、在宅看取りという説明があったんだ。
ご主人と同じく、自宅で旅立った。

ネコの医療費は５万円。
人間は１万円。

在宅医療は、国が支援してくれている。
ようやく市民権を得てきた、と感じる。

彼の地に「在宅医療」はあるのだろうか？
忙しくて、新聞等を、あまり読んでいない。

人生と一緒で、行きあたりばったり。
何かのお役に立てれば本望。

今週土曜日の、産経新聞（兵庫版）の連載にもそう書いた。

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posted by 長尾和宏 at 13:19 | Comment(4) | TrackBack(0)

この記事へのコメント

先生、どうぞ現地を全身全霊で感じてきて下さい。
そして、また新たな宿題をいくつもお持ち帰りください。
頼りになるスタッフがおられます。何かありましたら遠慮なく被災地におられます先生の携帯を鳴らしますから尼崎のスタッフに指示だけどうぞよろしくお願いいたします。
でも、私たち家族はは何としてでも先生がお帰りになられるまで母を待たせるつもりですが。
先生は「行きたい」から行かれるのではないと思います。
同じ大震災体験者としての私たちが先生を送り出すのです。
私はそう思っています。

Posted by チズ at 2011年04月27日 02:15 | 返信

追伸　道中の何らかの交通手段において、日ごろの睡眠不足をどうか補って頂きたいです。

Posted by チズ at 2011年04月27日 02:19 | 返信

お気をつけていってくださいね。
ただいま二本松に送るアルバム作成中
戻ってこられたら、是非みてくださいね♪

Posted by きみきみ at 2011年04月27日 09:28 | 返信

　　生身の人間　　身体が資本です　！

　　睡眠不足は　『　睡眠　』　でしか　補えません　！

　　少しは自身の身体も労わりながら・・・

　　全力で　“　支　援　”　してきてください　!！

Posted by アマップ　きむたくファン at 2011年04月29日 02:35 | 返信