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震災孤児に御支援を!

2011年05月05日(木)

立谷相馬市長と、1日以上一緒にいさせて頂いた。
非常時にこんな素晴らしい首長さんがいた相馬は、幸運だった。
GW中も不眠不休で奔走する立谷市長のメッセージを世界に広げたい。
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今日の、朝日新聞電子版・アピタルブログから、転載させていただく。


5月5日(木) 震災孤児への支援金       長尾和宏

 

一体、相馬で何が起こっているのか?

そんな素朴な疑問を抱いているのは私だけではないでしょう。

昨日は、丸1日以上、立谷秀清市長のストーカーをしました。

 

結論から申しますと、相馬はいたって元気、です。

原発のゲの字も1回も聞きません。

GW中も朝8時前に出勤した職員はラジオ体操をしています。

 

夜の8時でも残って仕事をしている方もおられます。

昨夕もGW中にも関わらず、災害対策会議が開かれています。

昨夕の会議は、「第105回 相馬市災害対策会議」でした。

 

昨日は、原釜地区の漁師さんたちが朝市を開かれていました。

開催初日の一昨日は900人、昨日はなんと2500人もが

来られて、パンク寸前でした。相馬の底力を感じました。

 

国の要人が、連日、相馬に続々と視察に来られています。

立谷市長は相馬市の被害状況と展望を丁寧に説明されます。

様々なことを話されますが根底にあるのはひとつに感じました。

 

それは、津波で親を亡くした子供たちへの支援です。

 

両親を亡くした子供が5名、

片親を亡くした子供が38名

合計43人の震災孤児の将来を寝ても覚めても心配されています。

 

なかには避難誘導中に殉職された消防団員の子供たちもいます。

そこで立谷市長は震災で親を亡くした孤児等へ支援金を支給する

「震災孤児等支援金支給条例」を即刻提案し、可決されました。

http://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/melma/20110424_melma.html

 

さっそく震災孤児等支援金支給基金が設置。

孤児らを18歳まで支援しよう!というこの基金。

1ケ月3万円を18歳まで支給するとして、最低2億円は必要です。

 

しかし、まだ約2500万円しか集まっていないそうです。

このブログを読んで頂いているみなさまにお願があります。

是非とも、このプロジェクトにご協力頂けないでしょうか。

 

震災孤児への支援金は、一般の義援金とは別の口座に振り込みます。

http://www.city.soma.fukushima.jp/0311_jishin/gienkin/tunami_orphan_J.html

これは使い道がハッキリした支援金です。寄付控除が受けれます。

私は、この支援の輪をさらに広めたいと思います。

 

もしこの全く新しいプロジェクトが成功すれば、他の自治体でも

同様な孤児の救済策が実現するかもぢれません。

まず先駆的施策を支援することこそ、私たちができることです。

 

他にも、立谷市長は、弁護士による無料法律相談を立ち上げました。

さらに、これも画期的なことですが、震災後まもなく、相馬市による

一律1人3万円の義援金を支給し、これで安否確認もできました。

 

「放射能が多少あってもこの町に住み続けよう」と避難所を回り演説。

「できることは全てやるぞ!」と、まさに不眠不休で働き続ける首長。

長屋型の新しいコミュニテイ住宅も自ら設計し、実現しつつあります。

 

こんな立谷市長は、ユーモア・アイデア一杯で、胆力の座った方です。

どこか「男はつらいよ」の寅さんを彷彿させます。

寝ずに書かれたメールマガジンを是非ご覧ください。

http://www.city.soma.fukushima.jp/mayor/melma/index.asp

 

そんなこんなで、相馬に2日間留まりました。

仮設住宅の建設と入居も着々と進んでいます。

巡回しましたが入居者の安堵の声を聞きホッとしました。

 

相馬港には、生き残った船が並んでいました。

岩手県から南下してきましたが、港に船が停泊している光景を

初めて見ました。船が陸にあることが「普通」になっていました。

 

1日も早く漁が再開できる日を、心からお祈りします。

海にやられましたが海を恨んでいる東北人には1人も会いません。

これからも海と共に生きようとする東北人魂に感動する毎日です。

 

政府にお願いしたいことは、瓦礫処理や住宅建設と並行して

是非とも、失われた船や漁業関連に格段の支援をして欲しい。

ローンを帳消しにする、「徳政令」を是非とも実行して欲しい。

 

立谷市長は、言います。

「次は、孤独死、自殺者を出さないことだ」

心の支援は、思い切った経済的支援があってこそです。

 

今日は、こどもの日。

被災地の子供達は、何も無かったかのように無邪気に遊んでいます。

しかし、何も無かった、訳じゃありません。

 

立谷市長の孤児への想いが、やがて、相馬を救います。

相馬は、福島を救います。

福島は、日本を救います。

 

 

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

モントリオールに在住22年になります。
15歳の娘が地震のあと、自分も何かできることはないかと、シリコンブレスレットを仕入れて、それを友達と一緒に売り始めました。最初600個はあっという間に売れ、今さらに1000個仕入れて売り始めました。どこに義援金を送ろうか、被害にあった方たちにできるだけ直接娘の気持と一緒に届けたいと思って、募金先を思索中でしたので、是非、この相馬市の震災孤児基金に募金したいと思います。
先生もお体に気をつけて、頑張って下さい。

Posted by 重久 昌子 at 2011年05月05日 09:36 | 返信

先駆的施策に参加させていただけるのは、喜びです。
心が明るくなる情報を有難うございます。
これに続く試みが沢山実現しますように!

個人的に思うのですが、
「心の支援」は、相手が大変だからしてあげるのではなく
自分たちの素晴らしさに気付いていただくことが
何より大事なのでは。

その忍耐・勇気・優しさ・地域への誇り・・・
私達が見習うべき沢山のものを持っておられる皆様から
私達は多くのものをいただいています。
それに励まされて、私達も支援の力を得ています。
皆様は私達に必要な人達です。
だから誇りを失わずにどうぞお元気で!

Posted by 梨木 at 2011年05月05日 10:45 | 返信

またまた、素敵な首長さんにお会いできました。ささやかではありますが、是非、支援をさせてください。それにしても、自治体首長さんの指導力の大切さを、つくづく感じさせられます。こうしたニーズを分かり易く多くの人が見ることができ、多くの人が、それぞれの先に、直接、納得しながらご支援できる仕組みができるといいなと思います。以上

Posted by 小澤 和夫 at 2011年05月05日 02:11 | 返信

またまた、素敵な首長さんにお会いできました。ささやかではありますが、是非、支援をさせてください。それにしても、自治体首長さんの指導力の大切さを、つくづく感じさせられます。こうしたニーズを分かり易く多くの人が見ることができ、多くの人が、それぞれの先に、直接、納得しながらご支援できる仕組みができるといいなと思います。以上

Posted by 小澤 和夫 at 2011年05月05日 02:20 | 返信

追伸:
趣旨に賛同しつつ、今日は祝日で振り込みは出来ませんでした。
ホームページの説明を読んでいて、これが支援金ではなく支援金支給基金であることを
嬉しく思いました。
基金なら、その子供達が成長して自分で稼げるようになった時
次の機会に備えて、今度は自分が基金を寄せることも出来ますものね。
「いつかは」と思えることが、きっと心を励まし強く支えてくれることを祈って。

Posted by 梨木 at 2011年05月05日 11:52 | 返信

先日被災者と支援者の立場についてのある一文を見ました。
「支援者の役目とは、一人ひとりの内側に人間の尊厳を見出すことです。被災された方々を、ずっと「被災者」という役割に固定させてしまってはいけない。その人は「生活者」であり、「社会人」であり、「人間」です。被災自体は大悲劇です。しかし、被災者と言う立場を一生、背負わせてしまってはいけないと思います。私達は、能動的、主体的な、生きていく力にあふれた人間であるということを認識すべきなのです。」

「支援者は「してあげる」のではなく、対等な関係でなくてはいけない。
その中でどう被災者の方々の生きる力を引き出すか。
被災者の気力は、今にも消えそうなロウソクの炎のように小さくなっています。その時になすべきことは、フーフーと強く吹く事でも、よく燃える油を注ぐことでもありません。
手のひらで小さな炎を包み込んで風を防ぎながら、炎がだんだん大きくなっていくのを待ちながら支える事。それはつまり、被災者の「悲しむ心を温める」と言うことです。

現代社会は、物量と組織力によってすべてを押し切って行こうとする傾向があります。
災害支援もその例外ではありません。
ゆえに被災者の気力を第一に考える災害支援の「思想」「文化」を念頭に置かなければならないのです。」

自分自身は被災者の方と直接触れる機会は「今のところ」ありません。
でも長期にわたる支援の中で、何かしらの形で力になれるよう願っています。
その実際の支援の時に心していきたいと思います。

Posted by 桜 at 2011年05月06日 01:20 | 返信

心の支援には物理的な物も・・というより物理的な物がなければ成り立たないと思います。

「被災者の気力を第一に考える災害支援の”思想””文化”」がどこかにあるのではなく、「被災者の気力を第一に考える災害支援」という"思想””文化”を念頭に置かなければならないと解釈しています。
支援には物理的な事がまずは絶対に必要だと思います。
でもここにきてそれが基準の支援では被災者が傷つくと思います。
自分にそれがどこまで出来るか分かりませんが、現場に立ったら努力したいと思います。
原発と同じで、我が家の今の状況ではいつになるか分からないのが腹立たしいです。

Posted by 桜@補足です。 at 2011年05月06日 04:39 | 返信

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