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相馬市の水道水
2011年05月31日(火)
相馬市の水道水に関する情報です。
尾形真一氏が書かれた文章を、転載させていただきます。
安心と安全(水道水を考える)
福島県相馬市の尾形です。
本日5月30日(月)の福島県相馬市は、昨夜からの風雨が強まり29日と30日の2日間で131.4mmm雨量を記録しました。今日の日中は一時、大雨(土砂災害)、暴風、波浪、洪水の警報が発令され、低い地域は現在も避難勧告が出されたままです。津波の被害のあった沿岸部は、地盤が沈下したことや中州や堤防の決壊も手伝って、一部水田が水没したり、宇田川も増水しておりました。また、沈下した一部の道路が冠水し、通行止めが数カ所で行われており、中村第二中学校では授業終了後直ちに全員下校となりました。
この本格的な地表を洗い流すかの様な雨で心配なのは水道水の放射性物質による汚染です。今のところ検査結果の公表はありません。相馬地方広域水道企業団(相馬市、新地町、南相馬市鹿島区)の水道施設の配水量の78.7%が飯舘村を広く水源とする真野ダムの水を水源としており、急速濾過及び塩素滅菌をしております。残りは3つの浅井戸地下水を利用しており、水質が良いため塩素滅菌のみで水道水として利用可となっています。
3月11日以降、全ての水源の水道水からヨウ素131,132が6.8~87.0ベクレル/kg程度で3月28日まで検出されておりました。真野ダム水源だけは、4月11日までヨウ素131が検出され、それ以降は不検出となっていました。セシウム134,137は真野ダム水源のみ検出され、3月21日、28日、4月7日、5月3日11ベクレル/kg~最後7ベクレル/kg程度でその後は不検出でした。3月11日以降31日までの降水量はトータルで32.5mm、4月は1か月間で49.6mm、5月は今日と昨日を除くと26.5mmで、流れるようなまとまった雨は震災後初めてとなったと思われます。そこでこの雨が、この地域に降り積もった放射性物質に対し、どのような働 きをするのかが注目されるところです。そのまま土の中にしみ込ます働きをするのか、とけ込ませて河川を通じダムへ流れ込むのか、あるいは海まで流していくのか。この位の降雨量が、線量計測値にどのような変化を与えるのか今後の変化を分析してゆく必要があると思います。夕方に発表された相馬市内の通常の観測点、施設の駐車場や学校等は降雨前に比較してやや下がったところもある一方、今日の午前よりも上昇したところもあり、考察にはまだデータが必要だと思われます。
水道水源の測定結果に注目したいと思います。
なお、南相馬市原町区の水源は、飯舘村東側の高倉ダムから放流される水無川から取水されています。こちらも、真野ダムと同様の条件、いやそれ以上に汚染水の流入が危惧されます。流域が計画的避難区域だからです。データが公表されているか調べていきたいと考えています。
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