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菅総理への伝言

2011年06月04日(土)

なんだかスッキリしんない永田町。
菅総理に伝言が2つある。
移動の確保と二重ローンの解消だ。

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ククシマは、移動の真っ最中。
移動支援は、待ったなし。
移動支援は、今日からでも出来る。

原発を1日で止めることに比べたら、
難易度は、その1%。
たったそれだけのことも、なぜできないのか。

徳政令!
政治主導tとは、これが出来ること。
全国の弁護士さんに応援を頼むべし。

1%の期待を込めて、再度、先週の産経新聞から引用したい。
誰か総理に、このブログまるごと(3月11日以降)、を彼に転送してほしい・・・


以下、5月28日産経新聞より転載

世界が讃えたのは「東北人」 
 ー国は個別に調査し、徳政令を!―
  長尾和宏
 

前回書いた2重ローン問題の続きです。ローンで購入したマイホームに一晩住んだだけで、翌日、津波に流された方が実際にいます。現在もローンの請求書が届きます。彼にローン請求書はあと30年間続きます。家族を失い、家を失い、職場を失い、職を失った彼は、立ち直れるでしょうか。住むところも無い、仕事も無い中、彼はどうやれば生きて行けるのでしょうか。彼には、車のローンもあり、要介護の親も小さな子供もいます。親から引き継いだ小さな会社を経営していますが、会社も流され、解雇した従業員には多額の未払い賃金もあります。一体、どうやって・・・。


 そんな彼が病気になったら病院に行くでしょうか。まず、行くお金がありません。自己破産して、生活保護になればいいのでしょうか。私は、彼に自立可能なところまで戻してあげるのが、国の役割だと考えます。土台を作ってあげるのです。国の負担で弁護士や税理士が個別相談に入り、個々の経済状況を調べある線を定めて、一生かかっても支払えない負債を国費で帳消しにしてあげればいい。徳政令です。徳政令をある一定の条件を満たす被災者に実施してあげて欲しい。なんだ、生活保護と同じじゃないか、と言う意見もあるでしょう。私は違うと思います。


 人間を診る町医者は、患者さんの生活状況、時には家庭状況や経済状況まで診ようとする習性が身についています。今回、被災者を視診、触診、問診した結果、徳政令の必要性を痛感しました。町医者とは、人の痛みを感じる仕事。すべての診断・治療は「痛みを感じる」ことから始まります。国のリーダーこそ、避難所や原発から20km地点に被災者と一緒に一晩でも寝泊まりし、痛みを共有すべきです。「復興」という言葉はその「体験」を経ずして使う資格はないと思います。道路や港湾の整備と並行して「個人救済」が急がれます。


 東北人は想像以上に我慢強かった。世界は、日本人を絶賛したのではありません。東北人を讃えたのです。80代後半になっても漁や畑で働いていました。彼らに「老後」や「後期高齢者」という言葉はあるのだろうか、と思った位です。原発40km圏内でチリチリバラバラに避難を余儀なくされている人々はどなたも実に立派でした。そんな世界に誇る「東北魂」を絶えさせないためにも日本中から継続的な支援が必要です。


 水素爆発でパニックになった時、福島県相馬市には「籠城」を決めた市長さんがいました。「俺は何があってもこの町を出て行かないぞ!」と避難所を巡って演説しました。市民は勇気づけられ留まる決心をしました。もし失敗したら、腹を切る覚悟だったことでしょう。計画的避難準備区域にあっても「絶対に避難しないと決心した」と話す住人も大勢いました。彼らはみな、私の想像を遥かに超える郷土愛を持っていました。そんな首長や市民と、我々は無関係でしょうか。私は被災地を巡り、そう思えなくなりました。

「津波」と「原発」。「津波処理」はアリの作業のようではありますが、復旧作業が進んでいます。一方、「原発処理」は「先が見えない不安」によるストレスが増す一方です。岩手、宮城はもちろんですが、福島にも支援の手を緩めてはいけない。被爆国・日本が、皮肉にも自ら造った原発と闘う運命になりました。長い戦争は、まだ始まったばかりです。


キーワード:相馬市長・籠城宣言

3月下旬、放射能への恐怖から南相馬市・相馬市では脱出が始まった。立谷秀清市長は「国から避難指示のない現段階で、市民とともにこの相馬市を離れるつもりは毛頭ない」と籠城宣言をした。

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この記事へのコメント

不安、というところでそれについての治療を現実的に出来ると思う医者あるいは医学部の仕事。常に放射線生物学にもとづく正確な情報を出すこと、に尽きます。不安と恐怖の違いは、内容を知っているか知らないか、の違いになります。恐怖は人は可能な限り論理的な対応で戦う対象ですが、不安は困りますね。だから医学部なんてものがもし人の役に立ちたいなら放射線医学の講座の全ての力を発揮して人々の不安にたいしての継続的日常的な情報提供を行うべきです。福島医大始め、日本中の医大医学部の放射線医学教室は何をやっているのでしょうか。といいつつ、自分こそ今は正しい放射線生物学の知識を必死に整理し直しています。論路的整合性のある誠実な知識を必死に伝えないといけません。今誠実に必死に論理的な正しい知識の敷衍を行うべきです。それが倫理的な正当性です。

Posted by 南の光 at 2011年06月05日 12:29 | 返信

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