１年前は、グランキューブ大阪で目の前でのステージ。
しかし年末、大きな病気をして、半年間休んでいた。
武道館も大阪城ホールもキャンセルだった。

今日の美嘉ちゃんは、
・音程も
・声質も
・リズムも
何もかもが以前と明らかに違っていた。

これが中島美嘉？と最後まで信じられなかった。
病みあがりなので、仕方がない。
しかし、それ以上に、心のこもったステージだった。

アコーステイクバラードから、ハードロック、ヘビメタまで
幅広い曲と踊りのステージ。
ダンサーや演奏など、総合芸術としてもかなりのハイレベル。

あっという間の２０曲。
トークも、昨年とは、全く別人。
裸足で駆け回り、会場にマイクを差し向ける気さくさは、信じられない。

コンサートの最後の曲は、「雪の華」。
かなりリスキーな曲で締めくくった。

たしかに以前とは違う。
全然違う。

アンコールで、初めて、震災について触れた。
震災を感じたかった、とも言った。
そして、最後の最後に、自分の病気について語った。

彼女は泣いていた。
客席もおそらく全員泣いていた。
感動と涙の中、「miracle for you」を歌い終えた。

歌声は変わったが、キャラも変わった。
プラスマイナスで言えば、大大プラス。
ため息の中、コンサートは終わった。

歌のうまさより、心が光ったステージ。
８割が女性だった。
何故か若い女性かオッサンしかいない。

コンサートツアー「THE ONLY STAR」は、
８月１５日の神奈川まで続く。

よかったよ、美嘉ちゃん。

年１回の、オッサンの楽しみ。