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看取りも秒刻み

2011年06月09日(木)

電話があり、在宅看取りのために、急いで車を走らせた。
コインパーキングが一杯だったので、駐車禁止除外票を出して片輪を歩道に乗り上げた。
死亡診断書を書いている途中で念のため外に出ると、また捕まりそうになった。
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看取りも秒刻み。
おちおち死亡診断書を書いておられない。
いいことをした、のではなく、ただただ犯罪者になっただけ。

新人訪問看護師は、必ず、泣きながら帰ってくる。
なんだか悪事を働いているような気になる。(まあ悪事なのだろうが)
それが嫌で、辞めた職員もいる。

管理者としても頭の痛い話。
毎日、ビクビクしながら往診や看取りを行っている。

詳しい書き込み、ありがとうございます。
一緒に考えてくれる人がいると思うだけでも嬉しい。

復習してみよう。

駐車禁止除外票より、道路交通法が優先する。
たとえば、一方通行の右側駐車は絶対だめ。
歩道乗り上げも、絶対にダメ。

だから、実際には、広い広い国道に駐車するしかできない。
それをすれば重大事故が起きる可能性が高い。
法令遵守が、人を殺すかもしれないので、仕方なく4分59秒だけ法を冒す。

あと、解せないのは、「緊急往診に限る」との文言。
訪問診療も含めて欲しいのが、多くの在宅医の願いだが、それも絶対に無理。
それを要求すると、ヘソを曲げられて、緊急往診すらダメになる可能性がありあそう。

往診と訪問診療は、違うものだが、
実際には厳密に区別しにくい場合がいくらでもある。

国は在宅看取りを謳いながら、在宅看取り車を厳しく取り締まる。
矛盾しているが、縦割り行政だから、誰もその壁を崩せない。
法治国家で生きる無限り、お上に逆らえば、牢屋に入るしかない。

もう少し、おおらかでもいいんじゃないかな。

多くのスタッフ達には、ドライバーをつけている。
当院には、4人もドライバーさんを雇用している。
しかし私にドライバーがつくことは一切無い。

まあ、こんな秒刻みの日常も刺激があっていいかも。
ゲーム、そのもの。
泣くだけ泣いたら、あとは笑うか、諦めるしかない。

福島の人に比べたら贅沢な文句。
こんな文章を書いていること自体が恥ずかしい。
でも明日の朝も、必ず困る・・・




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この記事へのコメント

一分が1時間くらいあったらいいですね。時間に追われている(追っている?)先生の日常を垣間見るようですm(_ _)m

Posted by 桜 at 2011年06月10日 02:07 | 返信

医療行為でも駐車禁止問題に苦労している・・という驚きで、先生の駐車禁止問題のブログをまとめてありました。
今回読み直して、先生の言われる事への認識不足とやっぱり理不尽・・と改めて思います。
何とかしたいですね・・。

Posted by 桜@追伸 at 2011年06月10日 12:37 | 返信

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