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プラザキサの新聞報道に思う

2011年08月13日(土)

「プラザキサで死亡」という新聞記事を握りしめて患者さんが慌てて入って来た。
「先生、知らんやろうけどな・・・」と。私は慌てて、お口の中っと皮膚をチェックした。
時間がかかったが、製薬会社から届いたばかりの警告文を一緒に読んでみた。

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プラザキサは、心房細動の患者さんの血栓予防の薬。
ワーファリンに代わる薬で、世界中で使われている。
長嶋監督やオシム監督が、この薬を飲んでいたらなー。

ワーファリンから、この薬に変わる理由は。
・サラサラ効果が良い
・毎月、採血して、プロトロンビン時間を調べなくていい
・納豆などを食べてもいい(食事制限なし)

欠点は
・お薬代が高い
・発売後1年間は、2週間投薬しかできない
・2種類あり、使い分けが覚えにくい

プラザキサには、75mg錠と110mg錠の2種類がある。
通常は、75mg錠を1日4錠飲む(1日300mg)。

腎不全患者さんや透析患者さんには、使えない(禁忌)。
クレアチニンクレアランス30~50の中等度腎障害のあるひとにや
高齢者には110mg錠を2錠(1日220mg)飲むことになっている。

今回、死亡報道された5人とも220mgの患者さん。
うち3人は、腎障害があるため220mgを投与されていた。
今後、気を引き締めてプラザキサを使わなければいけない。

プラザキサに限らず、投与初期は、厳重な観察が必要だ。
だから発売後1年間は、2週間毎に受診することになっている。

今回、お薬自体に問題があるわけではないだろう。
すると慎重な観察しか副作用を防ぐ道はないのか。
副作用を詳しく説明すると患者さんによっては不安を煽ってしまう。

副作用報道の度に、説明が大変だ。

薬の副作用を、「ニュース」として報道する意味が本当にあるのだろうか?
医師は、いつもマスコミ報道に振り回されてきた。
本音を言えば、マスコミが「煽ら」ないでほしいのだが。

いっそ、毎日の紙面に「薬の副作用情報」欄を作ってもらい
定期的に小さく書くという方法はどうだろうか。

お薬の副作用情報の報道については
マスコミにも工夫の余地があると思う。

医療崩壊の一因をかついできた経緯もあるので、
「煽らならい医療報道」の在り方も研究してほしい。

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この記事へのコメント

なるほど・・・
ちょっと最近になって聞いたお薬だったので、
担当の方が飲まれていないかだけを調べようと思います。
すごいわかりやすかったのでツイートしときますっ♪

Posted by きみきみ at 2011年08月14日 12:14 | 返信

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