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渋谷のご縁の続き

2011年09月10日(土)

今日のよろず相談には、先日、渋谷で「よろず相談」した方の娘さんが来られた。
両親は東京、娘さんは大阪なので、お礼かたがた、来てくれた。
がんの緩和医療と、認知症医療・介護のお話をしたが、人のご縁とは不思議なもの。
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末期がんになって病院に見放された。
いわゆる「がん再発難民」はどこに行っていいのか
分からず、彷徨っている。

先週、たしかに、渋谷のド真ん中をまさに彷徨っていた。
遠くにいる子供たちは、頼りたくても頼れない。
だから、老夫婦は途方に暮れていた。

これが、「がん対策基本法」下のがん医療の実態。
何度も言ってきたが、緩和医療ができる
「地域の診療所」を、ケアチームに入れないことが失敗の素。

現在、組み入れようとしているが、やり方が間違っている。
上から目線ではなく、「協働」でやるべき。
この部分は極めて重要。

介護者の妻は、かなり進んだ認知症のようだ。
これまたどこに行けばいいのか、分からない。
娘が付き添うこともできない。

父親には、緩和医療が得意な在宅医を!
母親には、親切なケアマネを!
探すこと、をアドバイスした。

もちろん、介護保険なんて知らなかった。

こんなケースの相談に毎日、のっている。

老老、認認、がんがん(夫婦ともがん)というケースもある。
家族もいなければ、一体だれが寄り添うのか。
当院では、ケアマネがボランテイアとして寄り添っている。

がんや認知症といった、病気だけみてもダメ。
人間、生活、介護者を含めた「地域包括ケア」という視点で
がんや認知症という国民病を見て行かないと、国民は救われない。

しかし、私のような町医者が何度言っても
権威主義の、がん医療界や認知症医療界は動かない。
もどかしいが、仕方が無い。

まあ、町医者は町医者らしく
「よろず相談」に徹しているのが、身の程に合っているのだろう。


東京と大阪のご縁。
さらに娘さんのご主人さんとは、もっと特別なご縁があった
ことも判明した。

東京のド真ん中、日曜日の渋谷の雑踏での偶然の触れ合い。
しかし世の中は、不思議なくらい、繋がっている。

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この記事へのコメント

鳥肌が立つくらい不思議で、運の良い方ですね。

体制を動かす事は地球を動かす位大変なことだと思います。
長尾先生が渦となって、自然に流れが出来る事を願いたいです。

Posted by 桜 at 2011年09月10日 10:49 | 返信

高齢者と関わる仕事をさせてもらっています。
先生のご指摘の通り、2000年に始まった介護保険のことを知らずに困っている人はいまだに沢山いらっしゃることには私も驚いています。
しかし実家の母が示唆に富んだ言葉をくれました。「昔は自分たちの周りに80過ぎのオオトシヨリなんてまず居なかったもん。自分の親が初めて見る年寄りよ。」
いま実母91歳を介護する立場にいる母の、心の叫びでございました。

Posted by 松原道代 at 2011年09月17日 03:11 | 返信

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