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鎮魂の6ケ月目
これからが勝負
2011年09月11日(日)
今日で震災から6ケ月目。
3.11以来、朝日新聞電子版・アピタルに1日も休まず、震災について書いてきた。
書くだけで何もできないが180本を書いた。今日は、特別な区切りの日だ。
いま、東京のホテルでテレビを見ている。
被災3県からの、中継映像が流れてくる。
たくさん失ったひとたちが、互いに寄り添いながら頑張っている。
南相馬市の小学校では、除染作業が続けられている。
茨城県の漁港からの中継では、まだ水揚げが行われていない。
震災翌日の名取市閖上地区の映像は、涙なしでは見られない。
南三陸町の遺体確認、運搬、火葬は、住民自らが行っていた。
「火葬」という現実が、「死亡」という現実を飛び越えて耳に入ってくる。
みんな「夢の中」で、動いていた。
「夢であって欲しい」
今でもそう思う。
無我夢中としか言いようがない。
震災翌日の避難者の映像は、16年前の阪神大震災と見事に重なる。
あらためて、災害列島に住んでいることを実感する。
津波被害は、時間がたてば復興が進むだろう。
しかし、原発周囲の町は、どうなるのか。
昨夜、知人たちと「福島の子供たちの避難」について議論した。
夜中もずっと、避難の是非について考えていた。
いま、避難を迷っている親に、医師としてどうアドバイスすればいいのか・・・
今日は、NYの9.11からも10年目。
さらに、奈良・和歌山の水害が現在進行形。
3重の意味での、9.11
今日は、特別な日。
どこかいつもと違う。
それを実感したのは、早朝から全国からの電話。
7時に四国から
8時に九州から
医療相談があった。
電話の向こうには、涙と笑い。
震災とは関係ない、病気の相談。
町医者としてできることは、なんでもする。
上野の美術館でやっている「空海展」のことを考えていたら
善通寺在住の方から、45年ぶりの電話があった。
自分が小さい時に住んでいた場所は、四国大学になっていると教えてくれた。
電話の主は、80歳だという。
山の中での独り暮らしで、イノシシと戦っているという。
50年前に、タイムスリップした。
今日は、区切りの鎮魂の日。
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この記事へのコメント
大きな災害
各地で起こる地震
核先進国のフランスで爆発が起きています
世界のどこかで自爆テロが続く
私たちにできることはなんなのでしょうか・・・。
Posted by きみきみ at 2011年09月12日 10:25 | 返信
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