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末期がんに届く「特定健診」、C型肝炎患者に届く「肝炎健診」

医療機関も縦割りなら、医療行政も縦割り

2011年10月05日(水)

末期がんの患者さんに、2度、3度と、「特定健診」を受けるような手紙が届く。
最後には、赤紙になるので、死にかけの患者さんは怖くなって相談される。
C型肝炎治療中の患者さんに、「肝炎健診」を受けるような手紙が届く。

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同じ検査を、医療機関と行政が、二重にやっている。
同じ地域に同じ機能の病院が重なり、二重治療をする。
医療費の無駄を省くという名目だが、無駄が増えているように見える。

同様に、肝炎で治療中の方に、「肝炎健診」票が届く。
患者さんは、驚いて相談に来られる。
何か新しい健診が始まって、画期的な治療が行われるのではないか、と。

健診とは、読んで字のごとく、健康な人への検査。
受診、治療中のひとは、もちろんう健診を受ける必要はない。
どこかにそれを書いてくれればいいのだが。

治療を受けるような人は、健診も受ける。
治療を受けない人は、健診も受けない。
同じ人を、医療機関と行政の両方がみることになっている。

それで、「お金がない」と言っているが、当たり前ではないのか?
既存の医療機関にちゃんとかかってうるなら、同じ健診は不要だと思う、
いつから行政は、「医療機関業」も行うところになったのか。

このような、二重検査は、「システム上避けられない」そうだ。
しかし、私は、やる気の問題だと思う。
「医療機関受診中の患者さんは除く」と、封筒に赤字で書いて欲しい。

医療機関の診療内容をチェックしたいという保険者の思惑もあるだろう。
しかし、それはレセプトチェックを厳しくしたら解決するのではないか。
他にやり方があると思う。

お金がモッタイナイ。
削れる無駄はいくらでもある。
これが一例だ。

医療も縦割りなら
行政も縦割り。

どこかで独裁者が出ないと、この縦割りの壁は
崩れそうにない。

毎日、患者さんから相談を受けながら、情けなくなるのは私だけ?

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