- << 鳥越俊太郎氏のエンデイングノート
- HOME
- 南相馬市大町病院 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
伝えるべきことを伝えないマスコミ
2011年10月11日(火)
上杉隆氏は、活動停止した。
伝えるべきことを伝えるのがマスコミの役割だが、もはや壊滅的な状態だ。
本当に伝えるべきことを伝えられないマスコミには絶望する。
加藤先生、石川知裕議員、小沢一郎さん、被災地のこと、原発事故。
以下、勝谷誠彦氏の有料ブログから無断で一部引用させて頂く。
ロハスメデイカルの熊田梨恵記者のブログが紹介されている。
日本の医療界にとって最も重要なニュースが紹介されていない
という現実を、我々はしっかり認識しておくべきだ。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
もうひとつの大反響は昨日の一昨日のシンポジウムであった。
少しでもこの国の医療に心を寄せている人々にとっては大野病院事件の加藤克彦先生がおおやけの場で話をされたということは驚愕すべき「事件」だったらしい。
その詳細を分析して書くにはみんな時間がいると思っている。しかしそのこと自体がいかに事件だったかは私も当日お目にかかったジャーナリストの熊田梨恵さんのブログを見ると知ることができる。これがアップされていることを教えてくれたのが地球の裏側にいる某大使館駐在の工作員(無茶苦茶怪しい・笑)であると、私の工作員網の凄さをちょっと自慢しておく。
<大野病院事件の加藤医師を迎えたシンポ>
http://lohasmedical.jp/blog/2011/10/post_2492.php#more
<加藤医師が公の場に出るのは2回目。今年7月に開かれた日医総研のシンポ以来ですが、一般の方の前に立たれるのは初めてです。
私も業界紙の記者として大野病院事件について取材していましたが、実際に加藤医師にお会いすることはなかったため、とても緊張して今日を迎えました。>
これが大野病院事件にかかわった人々の正直な感想だと思う。ちなみに私はかかわったというよりも勝手に乗りこんでいったわけだが。
さて、ではこれほどの「事件」である加藤先生のおおやけの場への登場をどれほどの大マスコミが報じただろうか。
皆無である。グーグルのニュースで「加藤克彦」を入れてみてもヒットするのは9月26日の神戸新聞の「シンポジウムがある」という記事だけだ。
あなたたちは頭が悪いのか。それともそこまで腐っているのか。自分たちが寄ってたかって東電のジャブジャブの広告料のせいでたたき落とした医師が、司法の裁きで潔白と決まりすべてを話したことをなぜ報じないのか。日ごろ偉そうに書いている「産科医療の崩壊」はまさにそこから始まったんですよ。だったら責任もってきちんと最後までフォローしろよ。
このことを予見して私は会場で言った。「今日は記者の方は来られていますか?失礼ながらただの記者じゃだめだめね。前列に論説委員クラスがずらりと並んで明日は見事な記事を書くべきでしょう。来てますか?いませんよね?」と。
関根友実というフリーのアナウンサーや「『ムーブ!』崩れ」の志士たちが手弁当で「真実」を人々の前に提示しようとしている。その一方で高い給料を貰っている大マスコミの連中は無視する。みなさん、これが現実です。『ムーブ!』を作っていた朝日放送は恥を知れ。志ある社員はこうやってもはやボランティアで真実を伝えようとしているのだ。取材費をケチってろくな報道もできないなら、社員が手弁当でやっていることをせめて報じればどうなのかね。
大マスコミはこういうことは伝えない。一方で読者に媚びる「いい話」はしきりに報じる。たとえば大震災の被災地に殺到する「ボランティア」のことだ。
一昨日のシンポジウムはそういう意味でも作られている虚像を現場の証言で打ち壊す場でもあった。
加藤先生の特別弁護人である澤倫太郎先生は震災直後から現場に入っていた。彼のチームが持参したのは「アフターピル」だったという。つまり性交のあとに呑んで妊娠を防ぐ薬だ。澤先生はその必要性を阪神淡路大震災の時の経験から知っていた。それほど強姦が横行していたというのだ。「冷静で礼節に富んだ日本人」というイメージを特に「海外でもそう見られている」と大マスコミは煽った。現場で実際に被災された方々はそうであったと私も識っている。しかし「外から来る奴ら」がいるのである。
多くはボランティアを名乗ってやって来ると澤先生は言う。典型的なのが朝日新聞が「ひと」欄で紹介したあのニセ医者だ、とも。確かに医者を名乗ってトレーラーハウスで「診察」をするならやりたい放題である。なるほどあの事件の本質はそこなのかと私はこれまで書いてきたことの不明を恥じた。いくばくかの補助金は詐取していたが、奴の目的はそのカネではない。こちらだったのだ。しかも澤先生の見立てによると相手は「子供」だと言う。大人の女性だと騒がれる。ボランティアを称して入ってくるそうした変態どもの目標は「子供」であって、その精神的な傷をどうフォローするかが澤さんたちやその周囲の大切な課題であったと聞いて、目からウロコが落ちるとともに不勉強を恥じたのだ。
本当はこういう「汚い話」こそ大マスコミは報じるべきなのである。国会で誰かちゃんと質問しませんか。
シンポジウムでも話したが大マスコミは逆にかかる話からは逃げる。なにしろ遺体も迷彩服も当初から記事にしない連中なのだから。読者や視聴者に「寄り添う」のではない。愚民に「媚びて」いるのだ。それもオノレの貧弱な脳味噌での判断で。
- << 鳥越俊太郎氏のエンデイングノート
- HOME
- 南相馬市大町病院 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: