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雨のよろず相談室
2011年11月19日(土)
土砂降りの雨の中、はたしてよろず相談室に来られる方がいた。
現在、骨折で入院中の親の転院先の「療養病院」に関する相談。
実は、今日の午前中だけでこの相談が、3人目。
現在、骨折で入院中の親の転院先の「療養病院」に関する相談。
実は、今日の午前中だけでこの相談が、3人目。
二人の娘さんは、遠くから今日の相談室に来られた。
病院のMSWにふきこまれたのか、「療養型病院」とメモに書いて相談に来られた。
「長尾先生は、どこの療養型病院を推薦されますか?」が、相談内容だった。
病院から、転院先探しを言われ、右往左往されているご様子。
こんな大雨の中、兄弟2人でこんなところまで相談に来るくらいだから親孝行な娘たち。
「どこがって?選べませんよ!」
「どうしてですか?」
「都会はどこもいっぱいだし、包括性なのでそんなに変わらないと思いますが・・・」
「でも、一番いい病院を教えてください!」
「だから、どこも一緒。というか、自宅から近い病院がいい。
近くだったら、毎日、顔を見に行ける」
結局、近くの病院になりそうになった。
しかし、ここで話はまた違う方向に。
「でもその療養型病院より、特養のほうが安くていいんですけど」
「え?特養は、どこも何百人待ちですよ」
「実は知っています。500人待ちでした」(知っているなら聞かないで!)
「だから、療養病床でいいんです。昔の老人病院」
「わかりました。では、老健はどうなんですか?」(全然分かっていない)
「老健は、在宅に帰るための前段階の施設ですが、ここもいっぱいですよ」
「やっぱりそうですか。ところで、在宅医療って、何ですか?」
ここから、在宅の資料や本を差し上げて、長い説明に。
「でも無理です。食べられないので、ずっと点滴をしているので・・・」(早く言ってよ!)
「無理ですか・・・」
「戻りますが、特養も老健も医療が要らないひとが対象だから、
お母上は、医療が要るので医療機関でないと無理ですね」
「在宅医療では、毎日点滴は無理ですか?要介護4なんですが」
「そうですね、要介護4でも、看護師は毎日点滴に行けないからね。
自宅で尊厳死してもいいっていうなら別ですけどね・・・」
「え?尊厳死って何ですか?」
ここで日本尊厳死協会の資料を取りに行き、また詳しく説明。
「そんな団体があるって知らなかったわ、私たちは入ろうかな?」
ここで、急に、尊厳死協会の営業マンに変身。
しかし年会費2000円と聞いて尻ごみされた。
なんやかんや話して、結局、娘さんの近くの療養型病院に
決められた。
「じゃあ、わたしたちがその病院に申し込むんですか?」
「いや、現在の主治医に紹介状を書いてもらわないと受け付けてもらえませんよ」
「わかりました。そうですね、
母は夜になると大声を出すので個室しかだめあんです」
(え?ひどい認知症もあるの?早く言ってよ!)
実は、認知症があるひとを受け入れる療養型病院と
受け入れない病院があることを、長々と説明す。
すると、「なんでですか?」と来た。
「だから、国の施策で・・・・・・」とまた延々と説明。
「じゃあ、療養病床を追い出されたらどうすればいいのですか?」
ここから、また在宅医療の話に戻る。
・親切でレベルの高い医療がある
・尊厳死はさせたくない、延命知慮は続行したい
・在宅は嫌
こんな相談ばっかりだ。
午前の外来でも同じ相談。
先週のよろず相談室も同じ相談。
こんな会話ができるのも、よろず相談室だからかもしれない。
そう思いながらこれを書いていたら、緊急往診に呼ばれた。
病院のMSWにふきこまれたのか、「療養型病院」とメモに書いて相談に来られた。
「長尾先生は、どこの療養型病院を推薦されますか?」が、相談内容だった。
病院から、転院先探しを言われ、右往左往されているご様子。
こんな大雨の中、兄弟2人でこんなところまで相談に来るくらいだから親孝行な娘たち。
「どこがって?選べませんよ!」
「どうしてですか?」
「都会はどこもいっぱいだし、包括性なのでそんなに変わらないと思いますが・・・」
「でも、一番いい病院を教えてください!」
「だから、どこも一緒。というか、自宅から近い病院がいい。
近くだったら、毎日、顔を見に行ける」
結局、近くの病院になりそうになった。
しかし、ここで話はまた違う方向に。
「でもその療養型病院より、特養のほうが安くていいんですけど」
「え?特養は、どこも何百人待ちですよ」
「実は知っています。500人待ちでした」(知っているなら聞かないで!)
「だから、療養病床でいいんです。昔の老人病院」
「わかりました。では、老健はどうなんですか?」(全然分かっていない)
「老健は、在宅に帰るための前段階の施設ですが、ここもいっぱいですよ」
「やっぱりそうですか。ところで、在宅医療って、何ですか?」
ここから、在宅の資料や本を差し上げて、長い説明に。
「でも無理です。食べられないので、ずっと点滴をしているので・・・」(早く言ってよ!)
「無理ですか・・・」
「戻りますが、特養も老健も医療が要らないひとが対象だから、
お母上は、医療が要るので医療機関でないと無理ですね」
「在宅医療では、毎日点滴は無理ですか?要介護4なんですが」
「そうですね、要介護4でも、看護師は毎日点滴に行けないからね。
自宅で尊厳死してもいいっていうなら別ですけどね・・・」
「え?尊厳死って何ですか?」
ここで日本尊厳死協会の資料を取りに行き、また詳しく説明。
「そんな団体があるって知らなかったわ、私たちは入ろうかな?」
ここで、急に、尊厳死協会の営業マンに変身。
しかし年会費2000円と聞いて尻ごみされた。
なんやかんや話して、結局、娘さんの近くの療養型病院に
決められた。
「じゃあ、わたしたちがその病院に申し込むんですか?」
「いや、現在の主治医に紹介状を書いてもらわないと受け付けてもらえませんよ」
「わかりました。そうですね、
母は夜になると大声を出すので個室しかだめあんです」
(え?ひどい認知症もあるの?早く言ってよ!)
実は、認知症があるひとを受け入れる療養型病院と
受け入れない病院があることを、長々と説明す。
すると、「なんでですか?」と来た。
「だから、国の施策で・・・・・・」とまた延々と説明。
「じゃあ、療養病床を追い出されたらどうすればいいのですか?」
ここから、また在宅医療の話に戻る。
・親切でレベルの高い医療がある
・尊厳死はさせたくない、延命知慮は続行したい
・在宅は嫌
こんな相談ばっかりだ。
午前の外来でも同じ相談。
先週のよろず相談室も同じ相談。
こんな会話ができるのも、よろず相談室だからかもしれない。
そう思いながらこれを書いていたら、緊急往診に呼ばれた。
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