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がん難民より、寝たきり認知症難民
「寝たきり認知症対策基本法」の制定を!
2011年11月19日(土)
がん難民はいない。いるのは、がん再発難民だ。
しかし、もっと困るのは、寝たきり認知症難民だ。
がん再発難民は期間が短いが、寝たきり認知症難民は期間が長い。
寝たきり認知症難民を根本的に考えないと。
延命措置を本気で考えないと。
施設も在宅も、本気で整備しないと。
がん対策基本法だけ作って、寝たきり認知症対策基本法は作らない。
がん拠点病院のエライさんの親が、寝たきり認知症になってはじめて
走り回っている。
自分の身に降りかかって初めて、世間の現実を知る、お偉いさんたち。
だれかが本気にならないと。
日慢協の武久洋三先生は、
「良質な慢性期医療が無ければ、日本の医療は成り立たない」と言った。
私は、この言葉は正しいと思う。
この言葉に共鳴し、理事をお引き受けした。
これは現場の切実な声だ。
介護三施設の再編はあたりまえ。
地域連携の推進も当たり前。
考えるべきは、
・地域包括ケアの阻害因子の徹底的解決
・国民への周知
道は遠い。
しかし、目の前に困っているひとがたくさんおられる。
昨日のリビングウイルにしても、まだ道は遠いだろう。
肝心の日本医師会が懐疑的だ。
しかし、どうすれば、胃瘻難民を救えるのか?
どうすれば、(寝たきり認知症難民」のご家族が納得されるのか?
私は、国の基本的スタンスをもっと積極的に
プレスリリースすべきだと思う。
・社会保障税一体化改革とは?
・地域包括ケアとは?
・そして予防医療の重要性
小学生から老人まで、徹底的に教え込まねばならない。
やはり教育に帰ってくる。
「寝たきり認知症基本法」の制定を!
その基本法の中に、「リビングウイル法」があり
その中の各論、栄養の項目の中に、「栄養の延命」の法律がある。
漠然とそんなイメージが浮かんでくる。
こんなことを言っているのは、私ひとりだけ。
このブログを読んで頂いている皆様のご意見はどうですか?
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この記事へのコメント
この間の、看護協会の講演で、初めて先生の存在を知りました。
(ごめんなさい・・)
私の勤めている病院にも、胃婁難民はあふれています。
寝たきりの患者さんに食べれなくなったからと、家族に持続点滴か胃婁を勧められ、
その先どういう生活になっていくかのイメージを持たないまま
ほぼエンドレスに入院生活が流れます。しばらくたってから
胃婁を作ると施設に帰りにくくなることを聞き、今家に帰されるのは困ると
家族は必死に訴えます。結果的に、カンファレンスを持っても
なかなか在宅方向には受け入れてもらえず、施設を探すか、
どうしても見つからない場合は、近隣の病院と6カ月ごとの転院を
提案されます。
やはり、胃婁を勧めるドクターの意識の改革と、在宅医療の考え方の広報が
とても大事だと思います。
先生が私たちの地域に講演に来てくれたら、どんなにみんなは「目から鱗」になるだろうと
想像してしまいます。命のありかたを問う大事な問題であり
私は先生の考えに賛同します。
昔から、今の医療の在り方に??を感じていました。
我々のしていることはほんとに「看護」かなと。
独身でしたらそちらの訪問看護師にさせてくださいと言いたいところですが、
田舎の家族持ちなので諦めます。
本当に毎日、身を粉にして頑張っておられるのだと思います
どうぞ、ご自身の体も大事にしてください。心から応援しています。
Posted by そらまま at 2011年11月20日 02:38 | 返信
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