いったい、日本はどうなっていくのだろう。
認知症だらけ。
がん対策より、認知症対策、と書きはじめて久しいが本気度がアップしてきた。

認知症の患者さんは、受診しても内容を覚えられない。
在宅医療しようにも、その理解ができず、介入できない。
要するに街中に放置されている中等度認知症患者さんが大勢いる。

認知症でも末期がんでも、メタボ健診受診券が届く。
結果を見て不安になり、病院を多重受診する。
不安が不安を呼び、巷のいろんな健康食品に手を出す。

街中の健康器具販売のエジキになりトラブルとなる。
世の中不景気なので健康な家族はみな働きに出ている。
働いていない介護者家族が認知症傾向なら、結構大変。

外来には、毎日、遠方からも認知症患者さんが来られる。
認知症かも？と言って連れてこられた患者さんは全員認知症。
認知症患者さんが何人も続くと、ここは認知症外来なのか？と思える。

研修医に、がんのターミナルケアを教えようと思っても
毎回、認知症講座になってしまう。

ラブ、ラブ、ラブ・・・
認認、認認、認認・・・

街中をに認知症仕様に変えたほうがいい。

認知症のほうが普通なのかもしれない。
そもそも、正常ってなんだ？
自分は正常なのか？

県立尼崎病院の跡地利用計画はどうなったのか？
パブコメに「認知症専用施設に転用すべし」と書いたが、当然返事は無い。
本気でそう考えている。