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生活保護:「働ける」けど「働かない」

2011年11月24日(木)

生活保護が、昨日までの提言型事業仕訳の対象になった。
受給者は戦後最大の205万人を超えた。一方、求人は90万人もある。
「働ける」けど「働かない」生活保護が増えている。
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以下、生活保護の基礎知識。

受給額の平均は、月13万7千円(住居費を含む)
これは、サラリーマンなら実質、20万円以上に相当するのでは。(医療費も含む)
使える現金は、月、8万6千円程度。

受給者の55%が、50歳以上で
受給者の8割が医療機関にかかっている。

生活保護費は3兆円。
その半分が支給額で、半分が医療費(自己負担ゼロ)
したがって、医療費のほうが節約される可能性がある、

解決策として
1)ジェネリック医薬品の推進
2)一旦窓口負担してもらい後で償還する(=コスト意識を持ってもらう)

私見だが、受給者のフリーアクセスを制限すべきだと思う。
なぜ「王様状態」を容認するのか?
私は、「王様状態」のひとに、一晩じゅう寝させてもらえないことがある。

彼らは、自分は天皇陛下と同じだと勘違いしている人がいる。
それを注意すると、厚労省に電話されるは、訴訟を起こすと脅してくる。
なんで、こんなヘンテコな制度が放置されるのか?

結局、「貧困」がベースにある。

日本の貧困率は16%=2000万人、
貧困率とは、所得の中央値の半分以下の所得のひとの割合。

200万により、2000万人に目を向けないと、本質を診ることにならない。
病気で言えば、臓器を診て、人間を診ない医療に相当する。

さらに、
基礎年金=6万6千円
や最低保障年金の整合性確保は急務。

正直者が馬鹿を見る世の中は、どう考えてもおかしい。
ここにメスを入れると、増税は要らない。

何故、就労支援が進まないのか?
就労支援のシステムの不備があるのだ。
ならば、システムを改革する必要がある。

クリニックで毎日たくさんの患者さんを診ているが、
ダブルワークで必死で働いて、月給18万円のひとと
「働けるけど働かない」で、月給20万円のひとがいる。

ちなみに、現場の専門家に内緒で聞いてみると
「働けるけど働かない受給者」が半数以上いるそうだ。

明らかに不公平。
こんな国は、崩壊するだろう。

「貧困」という問題に本気で取り組む必要がある。
しかし、そもそも本当に貧困なのか?

ベンツに乗っている受給者。
大型液晶テレビの受給者。
ペットに

貧困は、生まれた時から始まっている。
貧困の連鎖。需給の連鎖。

手始めに、「家計簿」を義務づけてはどうか?
血税をどう使うのかを納税者がチェックすべきではないのか?
政治家も1円の領収書でもチェックされているのだ。

血税の使い道をチェックして、おかしければ厳しく注意できるのが
健全な社会保障ではないのか?
それができるようにするのが、政治家の仕事。

携帯電話を持てないこと、ペットの医療費が払えないこと、タバコを3箱吸えない
ことが、毎日飲みに行ったり、パチンコに行けないことが本当に貧困なのか?

これまで「生活保護」に本気で取り組む政治家はいなかった。
票にならないからだ。
しかし、これに本気で取り組む政治家こそ本当の政治家ではないのか?

今回の仕分けは、序章に過ぎない。

これを越えれるかどうかは、民主主義が「ポピュリズム」という壁を
越えることができるかどうかの試金石だ。
もはやあまり余裕がないように思う。

厚労省にとっては
年金問題と並んで、最優先課題だ。



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この記事へのコメント

ほんとうに深刻な問題ですね。。。
心の貧困。
幸せとは何かが見失われている今の日本社会。
誰かが悪いというのではなく、これも一つの社会問題であり、
根本から考え直す必要があるのだと思います。
東日本大震災は、そのことを私達に問いかけてくれるきっかけになるかもしれませんね。
阪神・淡路大震災の時に少し見えかけたけど、答えには届かなかった何かを。
まだ、続いているのでしょう。
明日は、岩手の一番北側にある町の小学校に行ってまいります。
瀬戸内寂聴さんが住職をされていたお寺があるそうです。

(それより、お身体をお大事になさってくださいませ~)

Posted by 中川玲子 at 2011年11月24日 11:38 | 返信

同感です。私の姉は、50年働いて厚生年金を払っていたのに、もらうのは15万円もいかないと言っていました。逆にずっと働かないで生活保護をもらっている人は自分よりも豊かな生活をしていると。最低限度の生活保障というのであれば、税金や年金をまじめに払ってきた人たちに保証してほしいものです。働けるのに働かない人には、行政として職場を保証することも考えていく必要があると思います。いわゆる手に職を持たせる援助も同時にしていけば、少しは道が開けるのでは?

Posted by 佐藤典子 at 2011年11月26日 08:47 | 返信

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