- << 混合診療議論
- HOME
- 医療費を払わない患者・家族 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
タバコ肺炎
2011年12月05日(月)
風邪の患者さんで、外来診療はいつもより忙しい。
咳と痰を訴える人が大半だ。
その大半が喫煙者。
マイコプラズマではない。
タバコがベースにある市中肺炎。
咳と痰を私の顔に思いっきりかける。
タバコの匂いで私も息ができない。
付き添う恋人も凄いタバコ臭・
「タバコは吸いますか?」
「はい、30~40本吸います。今日は減らしていますが・・・」
「減らしているのではなく、吸えないわけでしょう」
3人の子供がいる綺麗なお母上も受診される。
夫もヘビースモーカー。
子供が可哀そう。
可哀そうと言っても、キョトンとしている。
タバコはストレス発散にいい!と言って怒る人も多い。
負の連鎖が、日本の医療を蝕んでいく。
騙されているのだ。
今、1ミリシーベルトとか、10ミリとか、100ミリとか議論していますが、
タバコは、1000~2000ミリなのですよ!
なんて説明しても、全く信じてもらえない。
肺炎で会社を休んでも、タバコは止めないという。
肺炎でも子供がいて入院できないので外来点滴で治そうと
説明している最中に、タバコを吸いに行くひともいる。
とにかく、肺炎が多い。
ここまで書いたところで、携帯に緊急ニュースがかかってきた。
ある有名人が、さきほど、肺炎で亡くなられたようだ。
少し前までお元気だったのに・・・
明朝の尼崎のトップニュースか。
ちょっと動揺している。
「人ってそんなに簡単に死ぬの?」と、また電話がかかってきた。
「死ぬ時は死ぬ」としか答えようがない。
町医者の外来とは、タバコに始まりタバコに終わる。
そこに目を向けずに、診療報酬議論をしている。
そう、騙されているのだ。
誰に騙されているか?
もう何回も書いてきた。
拙書(禁煙で人生を変えよう)にも書いた。
これ以上書くと命が危ないかもね。
タバコを憎んで人を憎まず。
タバコ肺炎の患者さんが、一番の被害者なのだ。
---
受動喫煙防止条例:骨子案「最終報告書尊重を」 県医師会、知事に申し入れ /兵庫
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20111203ddlk28010434000c.html
県医師会(川島龍一会長)は2日までに、県の「受動喫煙防止条
例」の骨子案について、「県受動喫煙防止対策検討委員会」がまと
めた最終報告書を尊重するよう井戸敏三知事に申し入れた。骨子案
は飲食業など業界団体の激しい反対を受け、最終報告書よりも規制
を緩める内容となっているが、県医師会の批判は条例案の行方に波
紋を広げそうだ。
申し入れ書によると、客席スペースが75平方メートル以下の小
規模な飲食店や喫茶店などに、喫煙の可否を店頭に掲示できる「ポ
リシー表示」を容認したことなどについて「(検討)委員会の結論
から逸脱している」と批判。「(このような変更について)事前に
何の打診もなかった多くの委員から疑問・失望の声が強く上がって
いる。公衆衛生・健康に関わる団体として看過できない経緯だ」と
して、報告書に沿った内容とするよう求めている。
申し入れ書は11月9日付。検討委では、同会の足立光平・常任
理事が委員を務めていた。県は来年の県議会2月定例会をめどに条
例案を提出する方針で、県健康増進課は「申し入れは条例案策定の
参考にしたい」としている。【石川貴教】
全面禁煙・空間分煙を義務化…改正案、閣議決定
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111202-OYT1T01036.htm
政府は2日の閣議で、すべての事業所と工場に「全面禁煙」か、
喫煙室以外での喫煙を禁止する「空間分煙」を義務づける受動喫煙
防止策などを盛り込んだ労働安全衛生法改正案を決定し、衆院に提
出した。
改正案は、成立すれば2012年度中に施行される見通しだが、
愛煙家を中心に与野党の反発もあり、今国会中の成立は困難な状況
だ。
改正案では、受動喫煙防止策のほか、事業者が従業員の精神的な
健康状態を的確に把握するよう、医師か保健師による検査の実施を
義務づけている。いずれの対策にも罰則は設けず、労働基準監督署
が事業者に取り組みの徹底を指導する。
- << 混合診療議論
- HOME
- 医療費を払わない患者・家族 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: