お医者さんなんて、世間から見れば、悪人中の悪人。
金の亡者。
そんなイメージしかないようだ。

混合診療裁判で最高裁で敗れた知りあいの清郷さんも出ていた。
考えれば考えるほど難しいこのテーマ。
しかし、確実の解禁の方向に進むしかないのだろう。

混同診療解禁と、皆保険制度崩壊は同等なのか。
違うという識者が多い。
しかし、私は同義だと思っている。

自由主義の日本で、前時代的な社会主義的システムとして
残っている日本の医療制度だ。
株式会社の医療への参入で間違いなく、医療崩壊は加速する。

医療ビジネスは活発化するが、現在のような「良心的医療」は衰退する。
間違いなく「命は金次第」の世界になる。

これを良しとするのか阻止するのか、
本当は決めるのは国民のはず。

それを赤鉢巻のお医者さんが張り切るから
何か裏があるだろうと勘繰られる。
まあ、医師会の選挙など、裏があるのだろうが。


私はもはや手遅れだと、半ば諦めている。
国民が気がついてくれない限り、崩壊は不可避。
しかし、国民は医者の悪口しか言わない。

医療を作るのは、本当は市民なのに・・・
与えられることに慣れすぎて、甘えすぎた市民にも責任がある。
それを言わないマスコミの責任も大きい。

尊厳死法制化議論なんて、皆保険制度が崩壊すれば
不要になるかもしれない。
ＴＰＰ参加で、全てが吹き飛ぶ。

もし、高齢者の人工透析や胃瘻が自費診療だったら。
これを選ぶ人は、激減するだろう。
尊厳死どころか、医療を受けられないひとが激増する。

近い将来、そんな日が来るような気がしてしょうがない。