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医療・介護に関する素朴な疑問
2012年02月05日(日)
6年に一度の診療報酬・同時改定を前に、業界は何かと騒がしくなってきた。
私は、今回、極論すれば、改定はしかいほうがいい、とさえ思っている。
以下に掲げる「医療・介護に関する素朴な疑問」を解決してからでいいと思う。
なぜ、10円、20円に大騒ぎするのか分からない。
なぜ、0.004%という数字が出たのかも知らない。
医療再生の本質は、もっと別なところにあるように思えてならない。
1)機能分化といいながら、なぜ病院で外来をするのか?
大学病院でも、拠点病院でも外来患者の囲い込みをしているところがある。
前世紀的なやり方から、なぜ脱却できないのか?
2)複数科受診は、オールオアナシングで。
評価するなら普通に100%再診料を、しないならゼロのままでいいのでは。
科をハシゴしてもタダだから、大病院に集まるという循環をどう評価するのか。
3)外来管理加算ってなんだ?再診療になぜこれが加算されるのか?
一元化できないのか。
いまだによくわからない。スナックなら、おとうし代?
4)都市部では、在支診と在支病が競合しているが何のための在支病なのか。
病院が勝つに決まっているが、無用な混乱を起こす制度になっていないか。
在支病は、後方支援に徹するべきだと思う。
5)病院は病院、診療所は診療所の守備に徹するべき。
当たり前のことを当たり前にすれば、普通に経営できる報酬体系に
なぜできないのか?
6)手術代が安すぎる。
あれだけの技術、それも大きなリスクを背負っての行為に対する評価は
現在の2~3倍は必要だと、私でさえ思う。話にならない。
7)ケアマネは中立といいながら、とても中立とは言えない現実。
ケアマネの地位向上、資質向上、中立性確保は急務である。
質の悪いケアマネに困っている。まあ、医者も同じかもしれないが。
8)医療保険と介護保険にまたがる訪問看護、訪問リハビリを、医療保険に!
訪問看護やリハが、地域包括ケアの中核である、と言っておきながら、
なぜ、こんなややこしい制度を放置するのか。無作為の罪ではないのか。
9)末期がんの要介護認定を、即要介護3に、なぜできないのか?
末期がんは、ベッドの上にいる時間が、半日~1週間と短い。
なのに1ケ月以上かかる認定作業が要るのか?末期がん=要介護3でいい。
10)制度の狭間を埋める作業を、何故真剣にしないのか?
誰も危機感を持たない。
認知症がある脳出血患者さんを受け入れる病院が無い現実を
どうとらえているのか?
最後は、パチンコの下の穴のような在宅スタッフが踏ん張っている。
「地域包括ケア」を押しつけながら、
永田町が、包括ケアされていない。
霞が関も、包括ケアされていない。
厚労省内の連携はどうだろうか?
医療の縦割りを批判する前に、お役所の縦割りも
解消する努力をしているのか?
医療保険と介護保険の整合性確保が、全くなっていない。
そもそも、「中医協」と「介護給付費分科会」が、
まったく別個に議論するからそんなことになる。
もっと大きく言えば、国会戦略の中に社会保障戦略があるべき。
そのレベルでは、厚労省、文科省、国交省の「多職種連携」が必要。
そして、医療介護総合政策の中に、
「中医協」と「介護給付費分科会」は、統合されるべき。
そこで、医療と介護の隙間を埋めるための議論をすべき。
抽象的な言葉になるが、医療・介護政策にも
「総合医的な発想」が求められる時代だ。
まあ、日本国の再生のためにも、「総合医的発想」が必要な時代だが。
具体的には、
・ショートステイ中の急変に訪問看護が入れない現実の改善
・特養、老健の統合。
・療養病床の改善(緩和医療と平穏死できる場に)
・小規模多機能の大幅改善。昔の託老所の復活。
・高専賃などの、いわゆる中間施設の整備・・・・
最低限、これだけの整備だけでもちゃんとしてから
「地域包括ケア」や「社会保障・税一体改革」や「消費税増税」の
議論をすべきだと思うのだが。
医療・介護の全体像を真剣に考えてくれているひとが
どれだけいるのだろうか?
霞が関にこそ、総合外来、ERが必要ではないのか?
今から梅村議員とお茶を飲む。
彼に以上を真剣にお願いする。
分かってくれるのは彼しかいない。
なぜ、0.004%という数字が出たのかも知らない。
医療再生の本質は、もっと別なところにあるように思えてならない。
1)機能分化といいながら、なぜ病院で外来をするのか?
大学病院でも、拠点病院でも外来患者の囲い込みをしているところがある。
前世紀的なやり方から、なぜ脱却できないのか?
2)複数科受診は、オールオアナシングで。
評価するなら普通に100%再診料を、しないならゼロのままでいいのでは。
科をハシゴしてもタダだから、大病院に集まるという循環をどう評価するのか。
3)外来管理加算ってなんだ?再診療になぜこれが加算されるのか?
一元化できないのか。
いまだによくわからない。スナックなら、おとうし代?
4)都市部では、在支診と在支病が競合しているが何のための在支病なのか。
病院が勝つに決まっているが、無用な混乱を起こす制度になっていないか。
在支病は、後方支援に徹するべきだと思う。
5)病院は病院、診療所は診療所の守備に徹するべき。
当たり前のことを当たり前にすれば、普通に経営できる報酬体系に
なぜできないのか?
6)手術代が安すぎる。
あれだけの技術、それも大きなリスクを背負っての行為に対する評価は
現在の2~3倍は必要だと、私でさえ思う。話にならない。
7)ケアマネは中立といいながら、とても中立とは言えない現実。
ケアマネの地位向上、資質向上、中立性確保は急務である。
質の悪いケアマネに困っている。まあ、医者も同じかもしれないが。
8)医療保険と介護保険にまたがる訪問看護、訪問リハビリを、医療保険に!
訪問看護やリハが、地域包括ケアの中核である、と言っておきながら、
なぜ、こんなややこしい制度を放置するのか。無作為の罪ではないのか。
9)末期がんの要介護認定を、即要介護3に、なぜできないのか?
末期がんは、ベッドの上にいる時間が、半日~1週間と短い。
なのに1ケ月以上かかる認定作業が要るのか?末期がん=要介護3でいい。
10)制度の狭間を埋める作業を、何故真剣にしないのか?
誰も危機感を持たない。
認知症がある脳出血患者さんを受け入れる病院が無い現実を
どうとらえているのか?
最後は、パチンコの下の穴のような在宅スタッフが踏ん張っている。
「地域包括ケア」を押しつけながら、
永田町が、包括ケアされていない。
霞が関も、包括ケアされていない。
厚労省内の連携はどうだろうか?
医療の縦割りを批判する前に、お役所の縦割りも
解消する努力をしているのか?
医療保険と介護保険の整合性確保が、全くなっていない。
そもそも、「中医協」と「介護給付費分科会」が、
まったく別個に議論するからそんなことになる。
もっと大きく言えば、国会戦略の中に社会保障戦略があるべき。
そのレベルでは、厚労省、文科省、国交省の「多職種連携」が必要。
そして、医療介護総合政策の中に、
「中医協」と「介護給付費分科会」は、統合されるべき。
そこで、医療と介護の隙間を埋めるための議論をすべき。
抽象的な言葉になるが、医療・介護政策にも
「総合医的な発想」が求められる時代だ。
まあ、日本国の再生のためにも、「総合医的発想」が必要な時代だが。
具体的には、
・ショートステイ中の急変に訪問看護が入れない現実の改善
・特養、老健の統合。
・療養病床の改善(緩和医療と平穏死できる場に)
・小規模多機能の大幅改善。昔の託老所の復活。
・高専賃などの、いわゆる中間施設の整備・・・・
最低限、これだけの整備だけでもちゃんとしてから
「地域包括ケア」や「社会保障・税一体改革」や「消費税増税」の
議論をすべきだと思うのだが。
医療・介護の全体像を真剣に考えてくれているひとが
どれだけいるのだろうか?
霞が関にこそ、総合外来、ERが必要ではないのか?
今から梅村議員とお茶を飲む。
彼に以上を真剣にお願いする。
分かってくれるのは彼しかいない。
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