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徘徊の季節 ー在宅と施設の狭間でー

2012年02月04日(土)

認知症患者さんの徘徊が激しくなる季節。
毎日、警察の保護、周辺症状で呼ばれる。
在宅と施設の間にいる患者さんが結構いる。
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独居の方が、はるか遠方で保護される。
早朝からマンションの管理人室のドアを叩く。
タバコ屋さんと間違っているのだ。

本人は、ケロッとしている。
保護されたことをすぐに忘れる。
マンションの住人は、火事を恐れる。

マンションの管理人と、臨時のケア会議。
個人情報もこの際、仕方がない。
管理人さんは、親族より、よく見ている。

家族はほとんど来ない。
ヘルパーと看護師が見回りしている。
がんの治療も自宅でしている。

施設に入れるにはまだ早い。
プライドが高く、動けるので暴れるだろう。
大声をあげて暴れることは目に見える。

好きで在宅で診ているわけではない。
それしか方法がないから見ているだけ。
管理人さんなり隣人が、頼みの綱。

多職種連携の核は、隣人だ。

在宅と施設の狭間で、彷徨う認知症患者さんが増えている。
こうした認知症患者さんも「地域包括ケア」の範疇なのだ。

本当は、こした患者さんが安心してのびのび暮らせる施設が
あればいいのだが、なかなかそうもいかない。

地域とは、隣人。
ケアとは、見守り。

制度の狭間、場の狭間に落ちないようにするのも
在宅医の使命だと思う。

 

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