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介護と医療の距離感

2012年02月29日(水)

3月4日(日)の「かいご学会イン西宮」を前にして、なんだか落ち着かない。
このブログでは、いいたいことを実名で書いているが、いつか刺されるかも。
最近つくづく思うのは、「介護と医療の距離感」の取り方だ。
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敢えて、介護を先に書いてみた。

高齢者の介護者は完全に二分されている。

医療が嫌いな介護者と
医療が大好きな介護者。

医者が嫌いな介護者と
お薬や注射や胃瘻が大好きな介護者。

ある介護者の集会に行けば、
「医療者なんて無視して、私たちの手の中で看取ろう!」と
気勢を上げていた。

また、ある介護者の集会に行けば、
「何かあれば絶対に救急車を呼ぶのが、プロの介護者の務め」
と、講義されていた。

「死」の独占願望と、「死」の外注化。

NPOは、「死」を介護者の手に戻したいし、
営利企業は、当然、効率化のために外注化を推し進める。

言っていることが真反対。

では、どうあるべきか?

両者の中間位で、ある程度の緊張感と親近感を持ちながら
対峙するのが、両者のあるべき姿ではないのか。

難しいかもしれない。

勉強会だけではなく、懇親会を重ねる努力も必要。

地域の特性に応じた、
「介護と医療の阿吽の呼吸」を構築する。

それが、本当の「地域包括ケア時代」であると感じる。





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この記事へのコメント

ほんとですね。私は代田文彦先生の直接の教え子では無いのですが、胆管癌で、亡くなられた時はがっかりしました。それよりも、私は代田文彦先生の教え子の米山義という鍼灸師の弟子なのですが、大阪鍼灸専門学校の校長になって、1~2年してsudden deathで亡くなったのはがっかりしました。誰かに、ピストルで撃たれた訳だはありませんが、理解できないくらいの激務とストレスが知らないうちにジワジワと締め上げていったのではないかと思います。長尾先生も仕事を選んで、息抜きも必要だと思います。ほんとに、ズケズケと仰る先生だなあと思います。

Posted by 大谷佳子 at 2012年02月29日 02:49 | 返信

>3月4日(日)の「かいご学会イン西宮」を前にして、なんだか落ち着かない。
このブログでは、いいたいことを実名で書いているが、いつか刺されるかも。

数年前、80歳を真近に控えた方から自費出版の本をいただきました。
「80年は長くない」が題名でしたが、若いころから社会運動に身を投じて、かなり派手な活動をやられたようで80歳をまじかに控えていたその時も熱く社会の問題を語っておられました。
その情熱に「このようなことをお聞きして失礼かと思いますが、80歳を目前にされながら尚社会の改革に情熱を燃やせられるそのエネルギーはどこから来るのですか?」とお聞きしました。
すると「僕はね、世の中が不満なんだよ。不満があるからどうにかしなければといつも思うんだよ」と言われました。

長尾先生のブログを見ているといつもその方の言った言葉を思い出します。
先生は世の中が不満なんだろうな。世の中が不完全である限り先生の情熱は消える事がないだろうな・・と。
違っていたら申し訳ありませんが、最近の先生のブログは不満でどうしていいか分からない状態みたいです。

人間を思う先生らしくありません。
どうぞ不満を基準にせず、人間を思う心を基準にしてご自身を律して下さい。


Posted by 桜 at 2012年03月01日 12:16 | 返信

この場合の介護者とは、家族でなく職業的介護者(従ってプロ)と思われます。
長尾先生へのお願いは、真反対志向の人達の懇親会より、「介護を受けている人達の希望は聞いていますか?」と渇!!を入れて欲しい。
多分強面かつ人望ある長尾先生なら、上手にエビデンスある中庸をお伝えしてくださるのでは。
(ただいつものことながら、ご家族がその時々で心変わりするんですよね~。最大の難問)

Posted by 梨木 at 2012年03月01日 10:22 | 返信

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