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映画「アーテイスト」
2012年04月08日(日)
白黒のサイレント映画。
私は単純なので泣いてしまった。
昨日から封切られたこの映画。
白黒のサイレント映画だ。
退屈どころか、ハラハラドキドキ。
淡く切ない大人の映画。
純愛映画。
若い人には受けないかも。
台詞が無い分、音楽が台詞になている。
それと子犬の演技が泣かせる。
こんな映画が私は大好き。
この映画館で見た映画は「告白」以来。
「時を駆ける少女2010年バージョン」や
大昔の「蒲田行進曲」を思いだした。
この映画は、2回目は、1000円で見られるという。
疲れた時に癒されるにはもってこいの映画だろう。
秋田名物がみんな揃っている。
本物の、いなにわうどんを堪能。
秋田の日本酒を飲んだら最高気分に。
さて、映画の話に戻ろう。
奥山篤信氏は、メルマガの中で
以下のように、この映画評を述べている。
結構、手厳しい。
私はアメリカ映画があまり好きではない。
でもこのような映画は例外的に好きだと思った。
私のような田舎もん、単細胞人間には、お似合いの映画。
決して退屈ではなかった。
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◎奥山篤信 アメリカ映画<アーティストThe Artist>2011 ☆☆☆
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これほど昨年の映画界の話題となり有力映画賞を多数獲得した映画もないだろう。癒しの映画だとかアメリカ社会の現代の混乱から古き良き時代への憧憬だとかの評が巷間している。
整理すると
第65回英国アカデミー賞では、作品賞、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、オリジナル脚本賞(アザナヴィシウス)、撮影賞(ギョーム・シフマン)、衣裳デザイン賞(マーク・ブリッジス)、作曲賞(ルドヴィック・ブールス)の7部門
第64回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、デュジャルダンが男優賞を受賞した。
第69回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)(デュジャルダン)、作曲賞(ブルース)の3部門を受賞した。
第84回アカデミー賞では作品賞をはじめとする10部門にノミネートされ、作品賞、監督賞(アザナヴィシウス)、主演男優賞(デュジャルダン)、作曲賞(ブールス)、衣裳デザイン賞(ブリッジス)の5部門で受賞した。
この映画がかってのサイレント・モノクロ映画として懐古主義的に当時のメロドラマをオマージュとして作られている作品だから驚きである。
1927年から1932年までのハリウッドを舞台とし、トーキーの登場でサイレント映画の時代が終わったことで失脚する男優とかたや時代にマッチした形でスターダムに登る女優を描く物語である。
今年一番の期待で初日一番封切りに出向いた僕だが、このモノクロや過去の時代の映画のタッチを完璧に踏襲したこの映画の非の打ちどころなさには100%同意するが、僕にはやや退屈な映画であった。何かクラフトマンの精巧な製作物のような映画としか取れず、メロドラマであっても何も感動するものはない。
僕はこの映画があのジェームス・キャメロン監督が軽薄にも<将来3D映画しか映画の生きる道はない>などと極論を述べていたが、それに対する徹底的批判としてのこの映画の動機があるとすれば僕はアザナヴィシウス監督を称賛する。しかしそんなようでもなく単なる完璧主義のクラフツマン、この監督は単なる職工であって芸術家ではないと僕は断言する。
クラーク・ゲイブルのようなジャン・デュジャルダンとアザナヴィシウスの妻でもあるキュートなベレニス・ベジョの舞台は美しいことは美しい。この映画に☆3で僕は顰蹙を買うだろう。しかし退屈なメロドラマや愛犬の可愛さだけで映画を評価する気にはならない。
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