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受診拒否の認知症家族の苦悩

2012年04月10日(火)

毎日が、認知症家族からの相談だ。
家で暴れたり、閉じこもりであるが医療機関に連れてこれない。
受診拒否の認知症のご家族からの相談が、日々、増えている。

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認知症の啓発が進んでいる。
新薬のTV宣伝も盛んだ。
しかし、肝心の患者さんを医療機関に連れてくることができない。

男性は、頑固で、怒りっぽく、ものぐさになる。
「放っておいてくれ!」
家族が無理やり連れ出そうとしても聞き入れない。

女性は疑い深くなる。
被害妄想が入る場合もある。
やはり、医療機関にはどうしても連れて行けない。

かくして、家族だけの「初診」となる。
なんだか変だが、これが何度もある。
話を聞く限り、限りなく、典型的な認知症だと思う。

会うにはどうするか?

1)家族の受診の付き添いという名目で連れてくる。
2)近所に寄ったついで、といいながら立ち寄る。

どちからしかない。

認知症診療の難しさは、患者本人を連れてこれないこと。
あるいは、訪問を拒否すること。
導入に、さまざまな工夫が必要だ。

自分の身に振りかかってはじめて分かる認知症介護の苦悩。
いくらエライ人でも、自分の親の周辺症状はどうにもできない。
気の毒なくらいションボリしながら、相談に訪れる。

photo17.JPG 町医者は、このような難作業にも突入を諦めない。
我慢強く寄り添うと、時々、隙間ができて
そこから上手くいくことが多い。

難作業は難作業で遣り甲斐がある。

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この記事へのコメント

認知症:昔は老人ボケといって、家族が診断をしていました。なかなか受診しない人に対しては、家族の判断で薬を処方できる制度がほしいですね。もっとよく効く薬が開発されますように。食べ物と一緒に飲ませると良いでしょうね。

Posted by きらきら星 at 2012年04月11日 06:50 | 返信

    ★  突入を諦めない  “ Dr.和 ”  は  心底  素敵  ★


     “ 遣 り 甲 斐 ”  応 援 し て い ま す !!!

Posted by ❤ 寺田 薫 ❤ at 2012年04月12日 11:41 | 返信

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